物価上昇、「3%までならなんとかなる」は約●割

2008年06月08日 12:00

時節イメージ子育て・育児支援のポータルサイト【こそだて】を運営するブライト・ウェイは6月5日、同サイト上で実施していた物価高に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、現在の収入が維持された場合、物価上昇率が3%までなら「もちこたえられる」と回答した人は4割強にのぼることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は2008年5月1日から31日に「こそだて」上で行われたもので、有効回答数は657人。男女比は121対536で、平均年齢は33歳。29・30歳をピークとする標準偏差とのこと。実質的に子どもを有する家庭の人が答えていると考えて良い。

「全ての物価が一律に上がり続けるとしたら、家計のやりくりで どのくらいの上昇までなら今の収入でもちこたえられそうですか」という設問において、択一式での回答結果は次の通り。

全ての物価が一律に上がり続けるとしたら、家計のやりくりでどのくらいの上昇'までなら'今の収入でもちこたえられそうですか
全ての物価が一律に上がり続けるとしたら、家計のやりくりでどのくらいの上昇'までなら'今の収入でもちこたえられそうですか

単独の選択肢として「3%までなら耐えられる(3%を超えられると耐えられない)」と回答した人は42.3%、「5%」は30.3%に登っている。収入が現状のままの場合における3~5%が「物価上昇における我慢の限界」にあるようだ。

この結果を別の視点から眺めてみることにする。仮に物価が15%に上がった場合、「15%までなら耐えられる」人はぎりぎり耐えられる。そして「20%までなら耐えられる」人は当然余裕で耐えられることになる。同様に10%上昇の場合は「10%」「15%」「20%」の人が耐えられることになる。

このように積み上げ式に計算をし、「物価上昇が●%の場合なら、今の収入でも耐えられる人の割合」を算出したのが次のグラフ。

物価上昇が●%の場合なら、今の収入でも耐えられる人の割合
物価上昇が●%の場合なら、今の収入でも耐えられる人の割合
物価が5%上昇すると
ギブアップする人は約4割
7%になると8割近くが
お手上げ状態に

3%ならほとんどの人が耐えられるものの、5%になると急激にその数が減ることが分かる。54.1%が「まだ耐えられる」ということは、逆に45.9%がお手上げ状態という計算。そして7%に達した場合にはわずか23.8%に落ち込んでしまう。4人に3人までが「もうギブアップ」宣言をする形だ。実質的には3~5%が限界ラインと見てよいだろう。


【灯油+29.2、スパゲッティ+30.2%、即席めん+18.4%……必需品で急騰する物価】でも触れているように、2008年4月の消費者物価指数は前年同月比で0.8%の上昇を示している。「たった0.8%の上昇? 大したことないネ」と思うかもしれないが、これは全体の項目をすべてならした結果であって、エネルギーや食品など消費がひんぱんに行われる項目の上昇は著しい。

季節変動の激しい生鮮食品をのぞいた食料なら前年同月比で2.5%(消費全体に占めるウェイトは21.7%)、エネルギーなら5.2%(同7.4%)の上昇を見せていることから、感覚的には「限界ラインすれすれ」の物価上昇に達しているものと思われる。4割下落のノートパソコンを含む教養娯楽用耐久財が3.6%下落しても、消費全体に占める割合は1.1%に過ぎないのだから、まさにすずめの涙。

消費者の手取りが上昇せず、あるいは逆に下落する中で、物価が上昇する状況を「スタグフレーション」と呼ぶ。経済状況の中ではもっとも消費者の生活が厳しく、脱出が難しい状況として問題視されているが、まさに現在はその状況下にあるのだろう。そして今後さらに物価が上がるのなら、庶民感覚的にはそろそろ「ギブアップ」という声が高まってくる気配がある。

96.4%の「まだ大丈夫だ」という声はすぐにでも54.1%に落ち、そして23.8%になりうる。物価上昇が避けられないのなら、手取りを増やすなりその他の負担(例えば税負担)を減らすなどの工夫がなされればならないのだが、現実にはどうだろうか。

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