明日のケータイ、使いたい機能はアレとあれ

2008年05月24日 12:00

モバイルイメージネットマーケティングを展開するアイシェアが5月23日に発表した調査結果によると、携帯電話において、今後欲しいエンターテインメント系機能としてもっとも多くの人から希望されているものは「テレビ(ワンセグ)」と「インターネットへのフルブラウザ機能」であることが明らかになった。一方で必要なしと判断された機能は「テレビ電話」「ラジオ」などがリストアップされている(【発表リリース】)。

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今調査は4月17日から21日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので有効回答数は740人。男女比は53.1対46.9。年齢構成比は20代44.3%、30代55.7%。

携帯電話のエンタメ系機能で利用しているものと、今後利用したいもの
携帯電話のエンタメ系機能で利用しているものと、今後利用したいもの

選択肢として提示された機能は、機種にもよるがいずれも現行の携帯電話で利用可能なもの。それらについて「今は利用していないか」「今後使いたいか」とたずねたところ、「今後利用したい機能」の上位三位には「テレビ(ワンセグ)」「フルブラウザ(インターネット)」、やや数字が落ちて「ミュージックプレイヤー」がついた。いずれも「持ち運びができ、いつでもどこでも利用できる」という携帯電話の特徴がフルに活かせる機能なのが特徴的。

一方で現在利用していない機能は「テレビ電話」がダントツで、ついで「ラジオ」、「公式動画」「デコメール」と続いている。

今回の調査で提示された機能を、その結果から振り分けると次の3パターンに分類できる。

1.現在利用している・今後利用積極的に利用したいとは思わない
・写真
・アプリ

2.現在利用していない・今後積極的に利用したい
・テレビ(ワンセグ)
・フルブラウザ(インターネット)
・ミュージックプレイヤー

3.現在利用していない・今後積極的に利用したいとは思わない
・ラジオ
・公式動画
・デコメール
・テレビ電話


これらの分類から、「1.」はすでに携帯電話には必要不可欠な機能であり、いまさら「今後も積極的に使いたい」と意識することなく「日常茶飯事的に」「呼吸するかのごとく」使っていく機能だといえる(アプリやカメラ機能の無い携帯電話を、20~30代の人が欲しいと思うだろうか?)。だからこそあえて「今後(積極的に)利用したい機能」票が低かったのだろう。

一方、「2.」は一部携帯電話ではまだついていない機種もある。さらにテレビやフルブラウザはパケット定額制を導入していないと、請求書の額がエラいことになる。それら「準備」のことを考慮した上で「今は使っていない」だけであり、準備ができれば「ぜひとも使いたい」という考え方なのだろう。

一番嫌われているのは「3.」の事例。今も将来も「必要ないネ」という回答に他ならない。コンテンツ提供・携帯電話のメーカーからすれば一生懸命利用者のニーズを考えて提供したものだが、少なくとも現在においては需要とのずれがあるようだ。


男女別では「今後使いたい機能」において、男性がフルブラウザ、女性がミュージックプレイヤーや写真などのマルチメディア系機能の得票がやや大きめなどの特徴が見られるが、全体的な傾向としてはあまり変わるところがない。今若年層の携帯ユーザーが欲しているのは「テレビ」と「インターネット」、そして「音楽」ということになる。

これら三要素はいずれも他に専用メディアが存在するもので、「デコメール」や「アプリ」のように携帯電話にしか出来ないものではない。携帯電話が「他のメディアのモバイル(持ち運びできる)版」「'総合'情報端末」的な様相を一層高め、それを利用者側も望んでいる様子がうかがいしれよう。

またこれらの機能は一応に電池を激しく消耗する。今後は携帯電話の消費電力化が一層ニーズとして高まることが予想される。

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