飛行機が着陸したのは飛行機の上

2008年05月19日 12:00

飛行機事故イメージ【DailyMail】などが伝えるところによると、アメリカのテキサス州Roanokeにある【Northwest Regional飛行場】で5月15日、非常に奇妙な飛行機事故が発生した。飛行訓練中の初心者が操る小型機が、離陸しようとする別の小型機の「真上」に着陸したというのだ。幸いなことに死傷者は出なかったという。

スポンサードリンク

この飛行場は個人所有のもので管制官・管制タワーが無く、飛行機の運行統括をする能力不足が懸念されていた。常日頃からこの飛行場を利用するパイロット同士が無線でやりとりし、互いを回避する仕組みが半ば当然にとられていたという。

今件は赤色の小型機が離陸をはじめようとした時、同じ滑走路に白い小型機が着陸体制に入ったことでおきた。危険を感じた両機パイロットは無線でやりとりをし、お互いが「相手が場所を空けてくれるだろう」と判断。しかし結局両者とも相手に期待するだけで自分自身は飛行ルートを変えなかったため、衝突コースに侵入。

結局離陸をしようとした赤い小型機の上に着陸しようとした白い小型機が「不時着」し、くさびのような形を見せることになった。幸いなことに両機のパイロットにけがは無かった(!)が、当然のことながら機体そのものは大きく損傷してしまったという。


緊急ニュースを伝えるニュース映像。DailyMailのリンクから

両機の接触……というか合体を伝えるニュースでも「幸いなことにこの事故で死傷者は出なかった。衝突をしたにもかかわらず火災が発生しなかったのも良いニュース(Good News)だ」と繰り返し「幸いだ、良いニュースだ」と繰り返している。

着陸をしようとした小型機側のパイロットが訓練途中だったことを考えると、まさに奇跡が起きたとしかコメントのしようがない。もちろん両パイロットとも航空関係者からこっぴどくしかられることだろうし、飛行機そのものもおしゃかにしてしまったのだから、金銭的なダメージも受けるに違いない。

それでも命が助かったどころかけがひとつなかったのは、やはり「良いニュース」には違いないだろう。

ちなみに動画のコメントではけが人が出なかったことから、「すばらしい着陸だ」などのほかに「これが飛行機同士の愛の営みなんですね」「こうやって飛行機は子供を作るのか」などという言葉も見受けられる。……確かにそう見えなくも無い(笑)。

「セスナ機」という表現を「小型機」に訂正しました。ご指摘ありがとうございました

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ