ガソリン代を節約できる8つのポイント

2008年05月25日 12:00

ガソリンイメージ原油価格の高騰に歯止めがかからず、ガソリンスタンドの価格表示パネルに掲げられた数字も差し替えが相次ぐ今日この頃。この傾向は日本に限らず全世界的に生じているもの。新興国の需要増加、生産国の政情不安定、そして投機資金の先物市場での暴走に大きな原因を求めることができるのだが、これらを見るにしばらく状況が改善されることはなさそうだ。そうなれば個人ができる防衛策は「節約運転」しかない。【USA TODAY】では「燃料高騰の痛みを和らげるヒントたち(These tips can ease your pain at the pump)」と称した、ガソリン節約のアドバイスを掲載していた。

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このアドバイス、元記事によると2005年の時点で掲載されたもの。当時はじめて1ガロン(3.785リットル)あたり3ドルという値をつけたこともあり、特集が組まれたという。現在ではミシガン州(五大湖周辺の工業地帯)やカリフォルニア州で特に高く、4ドルを超えている。1ドル105円レートで換算すると、1ガロン3ドルは1リットル83円、1ガロン4ドルなら1リットル111円になる。

なおこれらの「ポイント」はあくまでもアメリカでのお話。ざっと確認した限りでは日本でも有効なものばかりだが、中には通用しないものがあるかもしれない(当方、自動車保有者ではない)。参考事例として記憶にとどめ、自分で確認してもらうのが確実といえる。

1.タイヤの空気圧確認
 タイヤの空気圧が適切でないと、燃料効率を4~10%悪くする。

ガソリンイメージ2.適切なオクタン価のガソリンを使用
 ハイオクよりもレギュラーガソリンを使った方がコストパフォーマンスが高い場合がある。ただし高性能のエンジンを搭載している自動車の場合には、ハイオクの方が割が良いこともあるので、一概には言えない。ケースバイケース。

3.省エネ運転を心がける
 「黄色信号を無理して加速し突っ走るより、停止して次の信号を待った方が省エネになる」との話。要は急発進・急加速が余計な燃料消費になるという。また、最近日本でも話題に登っている「カーシェアリング」や、同じ通勤地に通う人同士が一台の自動車に同乗する通勤スタイルも勧めている。

4.積載量のチェック
 車内トランクを開け、無駄なものが入っていないか確認。重量が大きければ燃料消費量も増える。ただしスペアタイアなど、必要不可欠なものまで降ろさないように。

点火プラグイメージ5.チューニング
 チューニングを適切に行うことで、燃費は向上する。点火プラグの掃除やエンジンオイルの調整など、自分で出来るものは自分で、出来ないものは専門家(ガソリンスタンドの従業員など)に頼んで最適化してもらう。エアコンのフィルターを定期的に掃除しないと冷暖房効果が薄れ、効率が悪くなるのと同じ理屈だ。

6.車内エアコン
 暑い時期に冷房を入れたり、寒い時に暖房を入れるなど、車内エアコンを使う人は多い。このエアコンをオフにすればその分ガソリンは節約できる。ところがカリフォルニア州のRio Hondo大学に在籍する輸送関連の准教授John Frala氏によれば、「最近の自動車は窓を閉めた状態で空力的にベストとなるように計算されている。だから窓を開けた状態で運転すれば、閉めた時よりも燃料効率は悪くなってしまう」とのこと。

具体的には時速45マイル(時速72キロメートル)で走るホンダシビックの場合、窓を開けて走ると閉めて走った場合に比べ、4%の燃費悪化が認められるという。要は「エアコンを切って燃費節約を考えるのなら、窓は開けるな」ということ。冬はともかく夏はエラいことになりそうだ。

7.適切なエンジンオイル
 自動車メーカーが推薦する中でもっとも良い等級のエンジンオイルを使用する。質の良いエンジンオイルを使えば、燃費も良くなる。無理にエンジンをこき使わせる必要は無い。

8.エンジンフィルター
 エンジンフィルターが汚れるとエンジンそのものの効率が低下する。年に一度のチェック、そして出来れば18か月ごとに交換するべきだと元記事では述べている。


たとえば「車内エアコン」の項目で「エアコンを切って節約できるガソリンの量と、窓を明けることで空気抵抗が悪化することによる燃費の悪化、どちらがより大きいのか」ということは書かれていない。ハイオクとレギュラーの件にしても、ハイオクとレギュラーの価格差やエンジンの燃費の違いなどで計算が違ってくるので、損益分岐点を計算するには自動車のメーカーに問い合わせる必要があるだろう。

とはいえ、これらの項目は非常にオーソドックスながらも振り返って考えてみれば「なるほど」と思われる項目も多い。ちょっとした改善がたとえ1リットルあたり1%の燃費改善にしかつながらなくとも、100リットルでは150円、1000リットルでは1500円(1リットル150円で計算)の節約になる。常日頃自動車を利用している人には大きな節約となるに違いない。

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