トップは「『空気読め!!』それより部下の気持ち読め!!」第21回サラリーマン川柳コンクール投票結果発表

2008年05月17日 12:00

川柳イメージ第一生命は5月16日、第21回目となるサラリーマンなどの哀愁漂う川柳を募集する「サラリーマン川柳コンクール」の投票結果を発表した(【発表ページ】)。ノミネート作品100点中もっとも得票を得たのは「『空気読め!!』それより部下の気持ち読め!!」だった。

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「サラリーマン川柳」とはサラリーマンだけでなくOLや主婦、学生など誰でも参加できる川柳コンテスト。日常生活の中で生まれた出来事をもとにした、ユーモアや風刺のセンスにあふれた作品が毎年多数応募される。また、その年その年の時代背景や出来事を如実に表す作品が多いことでも知られている。

今回の投票の結果、上位に輝いた作品は次の通り。リンク先には100位までがリストアップされているので是非確認してみよう。

「空気読め!!」 それより部下の 気持ち読め!!(のりちゃん)
「今帰る」 妻から返信 「まだいいよ」(えむ)
減っていく… ボーナス・年金 髪・愛情(ピュアレディ)
円満は 見ざる言わざる 逆らわず(ソクラテス)
ゴミだし日 すてにいかねば すてられる(読み人知らず)


世間で流行っている「空気読め」などの使い回しや、日常生活に浸透した携帯電話でのやり取りの実情、さらに夫婦生活の実態(!?)などが切実に語られているのが分かる。また「国民の 年金、損なの 関係ねえ」(官僚)などのように、本文だけでなく詠んだ人の名前と合わせることで一層面白みが増す作品も多いのが「サラリーマン川柳」の味わい深いところ。

上位十作品をはじめ優秀作品を一読すると、生活苦や対人関係のぎすぎすしたところを描写した川柳が多く、社会全体にただよう悲壮感がひしひしと感じられるのが悲しいところ。しかしその悲しさを面白おかしく川柳で描くあたり、人間の「知恵」を改めて感じさせる。

来年は社会実情を表す作品においても、楽しさを実感できるものが少しでも多くなる事を願いたいものだ。


■関連記事:
【33歳が詠んで曰く「脳年齢 年金すでに もらえます」・第一生命がサラリーマン川柳投票結果発表(2007年・第20回)】

(最終更新:2013/08/06)

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