日本でもっとも長生き地域・男は横浜市青葉区、女は沖縄県北中城村 

2008年04月25日 08:00

時節イメージ厚生労働省は4月24日、2005年における生命表「平成17年市区町村別生命表の概況」を発表した。それによると2005年時点で平均寿命がもっとも長い市町区村は男性は神奈川県横浜市青葉区で81.7歳、女性は沖縄県北中城村で89.3歳だったことが明らかになった。一方で最下位には男性が大阪府の西成区で73.1歳、女性が東京都の奥多摩町で82.8歳となっている(【発表リリース】)。

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生命表は出生と死亡に関する統計データを元に、「その年ならあと何年生きられるか」の平均値を出した「平均寿命表」のようなもの。保険料を算出する際によく用いられるが、今回発表された市区町村別生命表は2000年以降5年毎に作成されるようになった。今回の2005年分は2回目となる。

長寿命の市区町村は次の通り。

■男性
1 神奈川県横浜市青葉区……81.7歳
2 神奈川県川崎市麻生区……81.7歳
3 東京都三鷹市……81.4歳
4 東京都国分寺市……81.4歳
5 東京都練馬区……81.2歳

■女性
1 沖縄県中頭郡北中城村……89.3歳
2 兵庫県川辺郡猪名川町 88.7歳
3 長野県下伊那郡高森町 88.5歳
4 沖縄県豊見城市……88.5歳
5 沖縄県南城市……88.3歳


市区町村別平均寿命(男性)(赤丸は当方で追加)
市区町村別平均寿命(男性)(赤丸は当方で追加)
市区町村別平均寿命(男性)(赤丸は当方で追加)
市区町村別平均寿命(男性)(赤丸は当方で追加)

市区町村別平均寿命(女性)

上位・下位30位のリスト(【データはこちらに】)と分布図を見ると、

・男性は平均寿命が日本中央部、東京と大阪、などの大都市で長い傾向がある
・女性の平均寿命はややばらばらで法則が見つけにくい
・男女とも東北北部から北海道南部にかけて、平均寿命が(他地域と比べ)短い傾向がある
・男性は都心部、女性は沖縄県に長寿地域が多い(リストから)
・男性の寿命下位層に青森県が非常に多い(リストから)


などの傾向が見られる。特に青森県内の男性における下位リストランクイン数は16市町村区と過半数を占めており、単なる偶然以上の「何か特定の原因」があるのでは、と思う人もいるだろう。一定地域で寿命が短い状況が起きているのと共に、その地域での区分化が細かいことから「市町村区数」として多くが入るようになったのか、それとも寒さで塩分が多く含まれた食事を摂ることが多く、それが健康にネガティブな影響を与えているのか……(しかしそれなら北海道地区も同様の結果が出ていなければならない)。

このデータは現状における(2005年)ものなので、長寿命地域で住めば寿命が延びるということには直結しない。とはいえ、例えば沖縄なら温暖な気候や人々の温和性などでストレスがたまりにくい、食生活が健康的など、地域ごとの「健康に影響を与える要素」のヒントが、リスト上の地域のかたよりに隠されているのかもしれない。

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