このブームは世界共通?! イギリスのお祭りで作られた、とんでもないスコーンとは

2008年04月23日 19:40

スコーンイメージイギリスの守護神(守護聖人)「セント・ジョージ(ゲオルギウス)」の日である4月23日と今のイギリスの女王陛下エリザベス2世の誕生日4月21日が近い事から、イギリスではこの期間を大いに祝う習慣ができつつある。いわば「盆と正月が一度にやってきた」ようなもの。【the English Riviera Cream Tea Festival】もその一つで、「せっかくだからイギリスらしいものを片っ端から食べて楽しんじゃおう」という催しが行われている。イギリスの主食(笑)とも言われている「フイッシュ・アンド・チップス」などのほかに、お茶うけとして有名な「スコーン」も対象の一つなのだが、そこでとんでもないスコーンがイベント用として作成された。

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左側がその「とんでもないスコーン」。右側は通常サイズ
左側がその「とんでもないスコーン」。右側は通常サイズ

一応説明しておくと「スコーン」とは固めのパン。イギリスで多く食べられている素のスコーンはパンというよりビスケットに近い。はちみつやバター、ジャムをつけてお茶うけ・お菓子のように食べたり、たまねぎやベーコンなどを混ぜたものをつくり、軽食代わりにたしなむことが多い。

今回作成された大型、というより今風にいえば「メガ」なスコーンは地域のパン屋さんHallets一家によって作られたもので、世界最大の大きさを誇る。重さは26キログラム、直径は61センチ、通常のスコーンの700個分。作ってから冷やすまでに18時間もかかったという。大きさ的にはちょっとした子犬くらいのサイズ。通常のスコーンとの差を見れば、その規模がお分かりいただけるだろう。

【DaiyMail】によるとこのスコーンの材料には古のレシピ(100年物)が用いられ、使用した素材は

小麦粉……13キロ
バター……2.5キロ
ミルク……9キロ
砂糖……2キロ
ベーキングパウダー……600グラム
塩……120グラム
クリーム……12.5リットル
いちごジャム……20キロ


というボリューム。どこのお菓子工場の話だ、と突っ込みをしたくなる量に違いない。もちろん普通のパン屋の窯で焼けるはずもなく、専用の窯を作ってもらいそこで焼いたとのこと。ギネスブック登録のために確認した関係者も「こんなのみたことない、前代未聞だ」と語っているという。

作ったHallets一家の人たちも口々に「スコーンを作る時はとても楽しかったわ。そしてこれがギネスに載るなんて、素敵なことね」「家族みんながギネスに載ること、そしてたった一個のスコーンで多くの人を喜ばせられるって、とても面白いお話ね」と語っているという。

イベントでは4月20日を「クリームティーの日」とし、このスコーンが切り分けられ、来場者の皆に配られるそうである。ちなみに「クリームティー」とはジャムなどを添えたスコーンを食べながらお茶を楽しむ習慣のことを指す。紅茶そのものにクリームを入れて飲むのではないのでご注意を。どちらにしても優雅なお昼時が頭に浮かぶ。

日本ではあまりなじみがなく、コンビニのパンコーナーの片隅でこっそりと置かれていることが多いスコーン。しかしその独特の歯ざわりと重量感は意外にお茶、とりわけ紅茶にマッチする。さすがに26キロ・61センチのスコーンを目の前に出されたらその圧倒感と香りだけでお腹一杯になってしまうだろうが、近所のコンビニなどで(恐らくはショートケーキ型かシュークリームのような形の)スコーンを見かけたら、この「世界最大のスコーン」を思い出しながら目の前のスコーンを手にとってほしいものだ。

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