「銀河をこの手に」を体験できるインテリア

2008年04月19日 12:00

太陽系のそとイメージ科学番組やプラネタリウム、あるいはふと夜空を眺めて星たちの瞬きをじっと見つめていると、自分が生活している地球のスケール感がどこかに飛んでいってしまう気分になる、という経験をお持ちの人は少なからずいるだろう。また、SF系映画や漫画でも登場人物が銀河系が映し出されたスクリーンを目の前に「この銀河を自分の手に」とばかりに大見得を切ることもよくある話。実際には銀河どころか練馬区すらも手にすることは不可能なのだが(笑)、気分だけでもスケール感を飛び越えて「銀河をこの手に」を味わえ、かつ宇宙のスケールの大きさを再確認できるインテリアが存在する。それがこの太陽系のそと

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「太陽系のそと」
「太陽系のそと」

太陽系のそとイメージこの「太陽系のそと」は、日本の国立天文台(【4D2Uプロジェクト】)から入手した天の川銀河(銀河系)の星たちのうち約8万個分をガラスキューブにレーザーで3次元上に打ち込んだもの。制作の動機は「銀河系を立体で見たい!」だという。

キューブそのものの大きさは12センチ角。実際の銀河系は直径が約10万光年、構成している恒星は2000~4000億個といわれているから、惑星の個数にして0.00002%、大きさにして1.58÷(10の20乗)%の比率となる。けしつぶにすらならないほどの割合。

しかしそれでも手元に銀河を置いて四方から眺める経験は、非常に有意義なものといえる。銀河系そのものの姿は多くの本や映画などで目にしているだろうが、それを立体視でき、好きな角度から眺められる機会などまず無いからだ。

なおこの「太陽系のそと」キューブに収められている銀河系は、やや片方にかたよったレイアウトをしている。これは銀河系の中心ではなく、太陽系(=地球)をキューブの真中心に置いているから。太陽系が銀河系のどちらかといえば端側にあるため、このような配置になったという。

別方向からながめてみる。こんなことが現物で出来るのも「太陽系のそと」ならでは
別方向からながめてみる。こんなことが現物で出来るのも「太陽系のそと」ならでは

もちろん実際に、この「太陽系のそと」のようなポジションから銀河系を眺めた人はいないだろうし、これからも恐らく現れないだろう。刻まれた銀河系の星たちの配置も、国立天文台などによる観測データと理論計算、あとは想像力で描いたものだという。元記事ではこれをして「大航海時代の世界地図のように、今の研究者たちは銀河系の地図を描き、見比べている」と伝えている。

現実には絶対見ることができない、しかしその中に自分自身もいる世界を傍観者の立場から眺めてみると、『某有名な映画のエンディング』や名著『百億の昼と千億の夜』、あるいは『ポピュラス』をはじめとした「神の視点」から物事を見る時のように、達観した心境、あるいは悟りのような輝きを心の中に得られることだろう。

ちなみにこの「太陽系のそと」、一応上記参照ページから通販で購入できる。定価は8万4000円(税込み)で、配送手数料は別途必要。同サイトではこの「太陽系のそと」以外にも、時間の流れと距離感を超越する気分になれる神秘的なインテリアがいくつか用意されている。気持ちが疲れた時に目をやると、いやし、あるいはそれをはるかに飛び越えた何かを感じるかもしれない。


(最終更新:2013/09/07)

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