主なビタミンを摂れる食材とその効用

2008年04月18日 06:30

食べ物で栄養摂取イメージ先に【ビタミン剤は寿命を縮める「おそれ」】でビタミン剤が寿命を縮める恐れがあることを記事にした際、元記事において「主なビタミンがどんな食材で摂取できるのか、そしてどんな効用があるのか」について簡単なまとめ表が掲載されていた。要は「ビタミン剤であなたが普段摂取しているビタミンたちは、こういった食品を食べれば摂れますよ。保健省の言葉に従う場合にはこれらを食べなさい」というメッセージがこめられていたと思われる。栄養関係の本には必ず掲載されているこのリスト、せっかくだからこの際まとめてみることにする(【該当ページ、BBC News】)。

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食材イメージ■ビタミンA
・食材……オイリーフィッシュ(鱒の一種)、卵、レバー
・効用……免疫力向上、お肌の荒れ防止、視力、精力

■ビタミンC:
・食材……野菜や果物
・効用……傷の回復、鉄吸収のサポート、免疫力向上

■ビタミンE
・食材……植物油、ナッツ類
・効用……循環器系の活性化、やる気充足(特に年配の人)

■ベータカロチン
・食材……赤系統(オレンジ色など)の野菜
・効用……視力、思考能力の活性化

■セレニウム(※ミネラルの一種)
・食材……バター、ナッツ、レバー、魚
・効用……免疫力向上


ちなみに西側諸国では10~20%の人がビタミン剤を愛用し、世界市場は25億ドル(2500億円)……とあるのだが、【富士経済の2005年度のレポート】によれば、2005年の時点ですでに「アメリカ100億ドル、ヨーロッパ60億ユーロ、日本5100億円」の市場が形成されているという。「現在の」為替レートで概算しても、1兆円+9750億円+5100億円で約2.5兆円になる。BBC側はどこかで計算ミスをしているのかもしれない。

実際にはこれらの食材も、料理の仕方次第で栄養素が大きく損なわれたり、逆に効力を増すこともある。あくまでも「めやす」としてみればよいだろう。それでも気になる人は専門書を紐解くなり、関連サイトをチェックするのが○。

ともあれ前記事にあるように、これらの栄養素は適切な栄養バランスにのっとった食事をとることで、過不足無く摂取できる「はず」。薬品の調合ではないのだから、「ちょっと青物が足りなかったな、じゃあビタミンCのサプリメントでも飲むか」と安易に栄養素の補充をサプリメントに頼るのはいかがなものか。BBCの元記事はそのようなことを言いたかったのだろう。

(最終更新:2013/08/09)

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