【更新】一番人気のある電子マネーはやっぱりアレがバックにあるもの

2008年04月17日 08:00

電子マネーイメージNIKKEI NETが定期的に行っている読者アンケートによると、今使っている・今後使ってみたい電子マネーでもっとも支持を集めたのは、「交通機関が発行元となっているSuica(スイカ)、ICOCA(イコカ)、PASMO(パスモ)、PiTaPa(ピタパ)」で、全体の半数近い数字となっていることが明らかになった。他にダブルスコアをつける形となっており、これらの電子マネーがいかに浸透しているかがわかる([発表ページ])。

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今調査は「個人の相場観・個人投資家調査」というタイトルで行われており、登録ユーザー(登録そのものは無料)の投票による結果。4月16日以降は現行の題材で、締め切りは5月14日の予定。他項目としては「日経平均株価の3か月先予想(1万4000円台と1万3000円台がもっとも多い)」「3か月先の景気は今と比べて(「上向く」が44%で最多)」が行われている。電子マネーの問いについても締め切りは5月14日で、今後得票次第で順位などが変動するかもしれないが、逆に現状から大きく状況が変動する可能性は低いので、今回取り上げることにした。

4月17日時点での得票率・順位は次の通り。

■使っている・使いたい電子マネー(複数回答)
・交通機関が発行元となっているSuica(スイカ)、ICOCA(イコカ)、PASMO(パスモ)、PiTaPa(ピタパ)など……45%
・ビットワレットのEdy(エディー)……19%
・流通系企業発行のnanaco(ナナコ)、WAON(ワオン)など……11%
・クレジット会社が発行元となっているVisa Touch(ビザタッチ)、QUICPay(クイックペイ)など……11%
・NTTドコモのiD(アイディー)
・ネット決済用のeLIO(エリオ)、WebMoney(ウェブマネー)など……7%


やはり常日頃利用している交通機関の定期などとまとめることができる、交通機関発行の電子マネーが圧倒的に強い。一つ一つの機能は便利でも、それぞれを別々に持っていなければならないとすればポケットが一杯になってしまいかえって不便になる。定期は出勤・登校時に欠かせないので、それとまとめることができればと考えるのは自然の成り行きだろう。

一方EdyやWebMoneyなどは電子マネーの中でも老舗に属しているはずだが、特に後者の利用度が低いのが驚きに値する。やはりある程度集約が進みつつあるのかもしれない。

電子マネーはお客の便宜性はもちろん、企業側のさまざまな都合(顧客の各種データ管理と把握、囲い込み)などを考慮した上で、各企業が自分の企画を世間の日常フォーマットにすべく日々努力を続けている。しかし現状では各企業が「がんばり過ぎ」、正直乱立していると言わざるを得ない。携帯電話の中に収められている電子マネーが何種類あるか、競争している人もいるに違いない。まるで複数国家の通貨を一つのサイフに収めているようで、便利なのか不便なのか分からないような状況だ。

今調査では「すでにあるもの」とリンクする度合いが高いことから「交通機関を発行元とするもの」が特に多くの人に支持されるという傾向が見られた。完全に独占・寡占化されることはないだろうが、今後市場のニーズにあわせ、電子マネーもある程度統合整理されていくのだろう。


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