本屋さんが選ぶ「もっとも売りたい本」、今年は『ゴールデンスランバー』が大賞受賞

2008年04月09日 08:00

書籍イメージ全国の書店員が決定する「最も売りたい本」こと「本屋大賞」の最新作品「2008年本屋大賞」が4月8日発表され、大賞には『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎/著、新潮社/刊)が選ばれた。発表会・贈呈式は東京都内の明治記念館で行われ、ノミネート作家の近藤史恵氏、桜庭一樹氏、万城目 学氏などの作家や、投票に参加した書店員らが会場に集まり、記念撮影なども行われたという(【発表ページ】)。

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「本屋大賞」は新刊書の書店(オンライン書店含む)で働く書店員の投票で決定するもの。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票する。今回の「2008年本屋大賞」は5回目にあたり、2006年12月1日から2007年11月30日の間に刊行された日本の小説(判型を問わずオリジナルの小説)を対象としている。

今回の大賞には1037人の書店員がエントリーし、投票が行われた。大賞に選ばれた『ゴールデンスランバー』は2007年11月29日に発売されたもの。首相暗殺の濡れ衣を着せられた男性による、国家的陰謀からの逃走劇を描いている。伊坂幸太郎氏はこれまでにも多数の作品を世に送り出し、ノミネート作品としても毎回顔を出していたが、今回が初受賞とのこと。

完全な送り手(出版側)でも受け手(読者)でもない中間の立ち位置から、つまり本を送り出す流通の立場からの「オススメ本」ということで、口コミ効果としては微妙なものがあるかもしれない。とはいえ受賞した上位作品、つまり多くの書店員が「これはおすすめ」とした書籍たちは、常日頃から多数の本に触れている「本のプロ」が選んだ逸作であることに違いはない。何か感性を刺激したい本を読みたいと思った時、今回の大賞作品や上位入賞作を選んでみてはいかがだろうか。


(最終更新:2013/09/07)

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