三洋電機、カーナビに大阪府内の盗難多発地点を知らせるシステム導入

2008年04月09日 08:00

盗難多発地点警告機能イメージ【三洋電機(6764)】は4月8日、同社の子会社三洋電機コンシューマエレクトロニクスが大阪府警察に協力する形で、業界でははじめて自動車のナビゲーションシステム(カーナビ)に「車上ねらいなどの盗難多発地点を表示する機能」こと「盗難多発地点警告機能」を搭載したと発表した。大阪地区限定のみの機能。該当地区を通る場合には事前にメッセージや音声で運転手に注意をよびかける(【発表リリース】)。

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盗難多発地点警告機能
盗難多発地点警告機能

今回カーナビに搭載された「盗難多発地点警告機能」は、大阪府警察が推進する安全安心まちづくりに協力するためのもので、ポータブルナビゲーションとしては初めてのもの。大阪府警察本部提供のデータ(2006年12月~2007年11月までのデータを元に作られたもので、大阪府内737か所)から、年間の発生件数により、3種類のアイコンで多発地点を地図画面上に表示。それぞれの地点での発生要件の詳細を確認することもできる。また、ルート案内で設定した目的地の周辺に、盗難多発地点が存在した場合には、メッセージ表示と音声で運転手に注意をうながすという。

危険度を色別に三段階で表示
危険度を色別に三段階で表示

「ゴリラ」NV-SD700DTイメージこの機能は4月21日発売のポータブルナビゲーション「ゴリラ」NV-SD700DT、「ミニゴリラ」NV-SB360DTに搭載。今後他の新機種にも採用していく予定。さらに配信データも大阪府警察本部のデータだけでなく、他の警察本部管内のものも順次追加されていく見込みとのこと。

過去のデータを元にリスクのある地域に対する警告を発し、そのリスクを軽減しようという試みは非常に興味深い。自然現象とは異なるので、多発地帯で今後も同じような事情が起きやすいとは限らないが、周囲の環境にリスクを高める要因(人通りが少ない、影の部分が多いなど)があれば、類似事例が発生する可能性は十分にある。車上荒らし側がこのデータを逆に利用する可能性もありえるが、どれだけ利用者に役立ち、効果が上がるのか、今後の三洋電機側の発表を心待ちにしたいところだ。

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