世界の有力企業番付発表・日本で最上位はやはりあの会社
2008年04月03日 19:45
アメリカの経済情報誌【Forbes】は4月2日、2008年における世界の有力企業番付を発表した。時価総額だけでなく収益や資産などもあわせ、同誌が総合的に判断したもので、トップはイギリスの銀行大手HSBCホールディングスとなった。昨年2007年には世界一だったアメリカの銀行大手Citiグループが24位にまで後退するなど、サブプライムローン問題に端を発する市場の波乱が、特に金融関連企業に暗い影を落とす結果となっている(【発表ページ】)。なお日本の企業では[トヨタ自動車(7203)]がもっとも上位で第八位のポジションを位置した。
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今回発表された上位2000社のランキングは、売上高、利益、資産、そして時価総額に基づきForbes側が独自判断したもの。いわく「単に一つの基準だけでランキングをしたのでは誤解を与えるかもしれないから」とのこと。ちなみにこの上位2000社で30兆ドル(3000兆円)の利益、2.4兆ドル(240兆円)の利益、119兆ドル(1京1900億円)の資産、39兆ドル(3900兆円)の時価総額を持ち、あわせて7200万人が就業しているという(当サイトの記事で金額の単位に「京」を使ったのはおそらく今回が初めてだろう)。
上位10位のランキングは次の通り。
1:HSBCホールディングス(イギリス)……銀行業/1808億ドル
2:ジェネラル・エレクトリック(アメリカ)……電気・金融/3309億ドル
3:バンクオブアメリカ(アメリカ)……銀行業/1765億ドル
4:JPモルガンチェース(アメリカ)……銀行業/1369億ドル
5:エクソンモービル(アメリカ)……石油・ガス/2211億ドル
6:ロイヤルダッチシェル(オランダ)……石油・ガス/2211億ドル
7:BP(イギリス)……石油・ガス/2050億ドル
8:トヨタ自動車(日本)……輸送機器/1751億ドル
9:INGグループ(オランダ)……保険業/758億ドル
10:バークシャーハザウェイ(アメリカ)……複合金融/2167億ドル
10:スコットランド王国銀行(イギリス)……銀行業/767億ドル
※金額は時価総額
10位以内だけを見ても
・原油価格の高騰で石油系(国際石油資本・メジャー)が大きく躍進している
・日本からはトヨタがランクイン(前回の12位からトップテン入りを果たす)
・銀行業が昨年と比べるとおとなしくなっているがそれでも数多くの企業がランクイン
・ウォーレンバフェット氏のバークシャーハザウェイ社もランクイン
などの特徴が見られる。
日本の企業も多数ランクインしているが(【全社リストはこちら】)、上位100位に限ると
8位……トヨタ自動車
35位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
66位……【NTT(9432)】
68位……【ホンダ自動車(7267)】
71位……【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
82位……【三井住友フィナンシャルグループ(8316)】
96位……【日産自動車(7201)】
の計7社が入っている。ちなみに【ソニー(6758)】は182位、[任天堂(7974)]は464位。
アメリカは相変わらず巨大企業を多数抱えている(2000社中598社)が昨年より61社減少しているなど、金融不安が大きく影響している。一方で中国やインド、ブラジルなどの新興国はランクインする社数を急増している。たとえばインドは2004年の27社から今回の48社と約倍増。現在の世界経済の情勢を如実にあらわした結果といえよう。
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