アメリカ流「地球に優しいグリーンダイエット」5つのルール

2008年04月23日 19:40

ロハスな食生活イメージ資源の奪い合いや環境問題意識の高まりで、「地球環境に優しい」という言葉がちまたにあふれるようになった昨今。従来からのダイエットと「環境への優しさ」を結びつけた、「地球に優しいダイエットライフ」なるものがアメリカで話題になっているらしい。要は主に食生活の面でロハス的な健康生活を過ごしていれば、いつの間にかダイエットもできるよ、ということなのだそうな。【Men's Health】では「もっと健康に! 地球と自分に優しい5つの食生活(Get healthy! 5 ways to green your diet)」というタイトルで、簡単な方法論が語られていた。短絡的に表現すれば「グリーンダイエット」になるのだろうか。

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元記事では「みんながみな、本当に健康でスマートな体になるためには'本当の'食べ物を食べなきゃ、と考えているに違いない。でも世の中には加工食品やさまざまな農薬がかけられた野菜、出荷先から数千キロも離れたところからやってきた(新鮮味に欠ける)ものばかりで、ましてやどこの誰が作ったのか知りはしない。こんなことで健康になれるのかなとお思いだろう。なら、次の5つのルールを守ってほしい。そうすれば自分の体にも、そして地球にも優しい食生活を送れるだろう」と説明している。そして「グリーンダイエット」を営めば自分は健康になるし、地球にも優しい生活をすごせると強調している。

地球に優しく自分の体にも優しく、さらにダイエットにもなる方法とはいかなるものなのだろうか。

路上販売イメージ1.買える範囲で自然食品を使おう
すべての食品を自然食品に代えれば相当「グリーンダイエット」化できるが、それは現実的に不可能。それに自然食品はどうしても値が張る。そこで、特に農薬濃度が高いといわれている、桃、ピーマン、りんご、セロリ、いちご(※アメリカの場合)の5品目では積極的に現地生産のものを買うようにしよう。

2.地元の食品を食べよう
はるか彼方、遠くで作られた食品を口にすることは、自分の口に運ばれるまでに要したエネルギーを浪費することでもある。意識して地元の食品を食べるようにしよう。

「地元」の定義は人それぞれだからとやかくは言わない。とはいえ、地元産の食品なら旬で新鮮なものを手に入れることができる。さらに地元産品の購入は、地元の経済活性化にも結びつくというメリットがある。日本風にいえば「地産地消」。

穀物イメージ3.穀物を食べよう
小麦、米、そば、トウモロコシの粉、大麦。これら粉系の穀物は脂肪分が低く、ビタミンも豊富に含まれている。これらそのものやそれを材料にしたものを積極的に摂取しよう。ただし注意しなければならないのは、製粉されたもの(白パン、コーンフレーク、マカロニなど)と全粒粉とでは後者の方が断然良いということ。前者より後者の方が人の手があまり加わっていないので、自然の恵みを多く確保できるし、農薬などの心配も少なくて済むからだ。具体例として全粒小麦粉のパンやパスタ、玄米などを例示している。

4.有機ワインを1杯飲もう
元記事ではワインのさまざまな効用を説明しながら、有機ワイン(殺虫剤や化学肥料を使わずに作られたぶどうを材料にしたワイン)をたしなもうと主張している。

5.紙のバッグ? プラ製? どっちも浪費しないってのはどうかな
ポリ袋のほとんどは廃棄されるだけでリサイクルされることはない。買い物袋がポリ袋でも紙袋でも、もったいないことに違いはない。まず自分のバッグを持ち歩き、それを使う習慣を身に付けよう。日本でも今普及し始めている「マイバッグ」の考え方そのもの。


元記事では最後に「もっと多くのことを知りたかったら【thedailygreen.com】に来てね」とある。こちらのサイトでは上記5つのルール以外にも毎日のように、食生活を中心にしたロハス的なお話(ニュースなど)が展開されている。興味のある人は目を通してみると良いだろう。


これらのルールは結局のところ「あまり不自然(まさに言葉通り!)な食生活に片寄るな」という言葉に尽きる。指摘されてみればその通りで、人間が「便利さ」を追求すればするほど、地球に負荷を与えているという考え方もできる。そしてその負荷を減らすには「グリーンダイエット」の考え方が一番シンプルというわけだ。

また、マイバッグや地元産の食品を推奨するなど、意外に日本でも簡単にできそうな、あるいはすでに行われていることが語られているのもわかる。ワインは好き嫌いがあるので、実践は人それぞれ。また、穀物については小麦関係は高騰を続けているので、日本では比較的安価な「玄米を食え」というのを(当方自身の現在進行形の経験もあわせ)お勧めしておこう。

もちろん実際には、便利な生活に慣れ親しんだ現代人にとって、すべてを捨て去るのは不可能。でも何もしないのもシャクに触る(笑)。とりあえず手の届く範囲で、気がついたことからはじめてみるのが良いだろう。そう、例えば「地産地消」の言葉にもあるように、地元の野菜を買ってみるとか……。


(最終更新:2013/09/07)

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