「孤独のグルメ」新装版4月22日に発売決定

2008年04月07日 19:30

「孤独のグルメ」特別編イメージ着飾らないグルメ漫画としてひそかな人気を集め、先日週刊情報誌「SPA!」に特別編が掲載された「孤独のグルメ」の新装版の『アマゾンでの予約受付』が開始された。1200円(税込)。データ上では今のところ4月22日発売。

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「孤独のグルメ」とは久住昌之氏原作・谷口ジロー氏作画の、貿易古物商を一人で営む主人公が、仕事の合間にたしなむ食事の体験談を描いた形をとっている、ごくごく普通の中年男性による食事体験記。タイトルに「グルメ」という表現はあるものの、他のグルメ漫画にあるような高級レストランをはしごしたり、産地特産の名物にターゲットを絞ったりというような格好付けた話ではない。ありきたりな食堂、売店の食べ物、ふらりと立ち寄った回転寿司屋など、庶民になじみの深い、どこにでもあるような「日常生活の中の'グルメ'」が描かれている。

谷口ジロー氏の繊細でリアルなタッチや、主人公の「ちょっと格好つけたいんだけど、ついつい地が出てしまらない、そしてなによりもおう盛な食欲に正直」な行動が、読者に親近感を与えてくれる。製鉄所のそばで焼き肉を食べた時「まるで俺の体は製鉄所、胃はその溶鉱炉のようだ」と表現し、さらに食い続けると「人間火力発電所だ」と表現がより過激になったり、夜食代わりにちょっとコンビニに立ち寄って食事を買おうとしたらついつい買いすぎて2000円近くものコンビニの料理を机の上に並べ、それを平らげつつも「俺……いったいなにやってるんだろう」と自嘲したりなど、実に人間くささがにじみ出ている。あくまでも「孤独」であって「孤高」でないのがほほえましく、身近な感じを与えてくれる。


病院内での食事(「特別編」の記事から再録)。一事が万事、このような食事風景。主人公の独特の「食に対するこだわり」が読み手の心をひきつける。

1月に「SPA!」で掲載されたのは【SPA!最新号に「孤独のグルメ」特別編掲載】にもあるように、入院中の病院食の話。掲載時にこの「特別編」もあわせて再編集した新装版を春先に発売するとの告知があったが、今回その新装版の発売日が確定し、予約受付が始まったことになる(ちなみに扶桑社の公式サイトではまだ正式発表は見受けられない)。

昔の文庫本版でもかまわないというのなら現在でも『「孤独のグルメ」扶桑社文庫版』も入手可能。しかし当然「入院・病院食版」は収められていない。どうしても待てない人は別にしても、「孤独のグルメ」をはじめて手にいれようとする人は、新装版を待った方が良いだろう。


(最終更新:2013/09/07)

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