ニュースサイトが読まれる時間帯は3つのゾーン

2008年04月24日 08:00

ニュースイメージ【マイボイスコム】は4月23日までに、インターネット上のニュースサイトに関する調査結果を発表した。それによるとインターネット上で1日に1回以上ニュースを閲覧する人の割合は66.7%に達していたことが明らかになった。お昼時や夕方以降など、閲覧時間に特徴があることもデータから判明している(【発表ページ】)。

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今調査は4月1日から5日の間、ネット経由で行われたもので有効回答数は1万4913人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代がもっとも多く37%、ついで40代30%、50代以上17%など。

インターネット上でのニュース閲覧頻度では、「1日に2回以上見る」がもっとも多く36.0%を占めた。

インターネット上でのニュース閲覧状況
インターネット上でのニュース閲覧状況

「1日に1回以上」で計算すると66.7%の人が「インターネットでニュースを見る」という事になる。また平日仕事場や学校などで毎日見ていると推定できる「週4~5回見る」まで含めれば、7割以上が事実上「毎日一度はネットでニュース」状態にあることが分かる。

それではニュースを閲覧する人は、どの時間帯でチェックを入れるのだろうか。

ネットでニュースをよく見る時間
ネットでニュースをよく見る時間

実際には閲覧する人のライフスタイル、よく巡回するニュースサイトの更新パターン、さらには平日と休日で時間も違ってくるのだろうが、全般的には「9時台」「12時台」「22時台」の3つのピークゾーンがあることが分かる。これはそれぞれ「就業開始直前(直後)」「お昼時」「自宅に戻って夕食をとり終え一息ついたころ」が該当する。ネットにアクセスするまとまった時間が取れたときに閲覧するパターンが多いのだろう。

「よく巡回するニュースサイトの更新パターン」と表記したのは、当サイトでの解析データでは多少異なる結果が出ていたからに他ならない。

Garbagenews.comにおける時間別閲覧者数(今年1月1日からの累計)
Garbagenews.comにおける時間別閲覧者数(今年1月1日からの累計)

当サイトではお昼時にやや増加する部分はあるものの、全般的には午後の間はずっと(深夜0時くらいまで)平均的に閲覧される傾向がある。読者層に午後型・夜型の人が多いからかもしれない。

好まれるジャンルとしては「社会」がトップで「スポーツ」「経済」「文化・芸能」がそれに続き他の項目からやや抜きん出るという結果が出ている。どちらかといえばタブロイド紙・スポーツ紙のようなライト感覚・週刊誌タイプのニュースがよく好まれるようだ。またこれらのジャンルはとりわけ速報性が高く、ネットのニュースが紙媒体に比べると「スピード」に優れていること、さらに動画や音声などの「マルチメディア」で確認できることなどが、よく読まれる要因と思われる。

最後に(サイト運営者である当方の自戒の意味も込めて)「もっともよく利用するニュースサイトに対しての不満」一覧を。

もっともよく利用するニュースサイトに対しての不満
もっともよく利用するニュースサイトに対しての不満

「特に無い」が半数近くを占めているが、その一方で「1本あたりの記事の情報量が少ない」「読みたい記事が探しにくい」など、ニュース系サイト運営者には耳の痛い話であり、同時に今後の改善のためには非常に役立つ項目が列挙されている。これらの項目に関しては後ほど時間を見つけて、当方自身も思い返した上で色々と検討を重ね、その胸のうちを語れる場が設ければ、と考えている。


ちなみに「もっとも利用しているニュースサイト」は圧倒的に「Yahoo!ニュース」が多く62.4%を占めており、新聞社の配信サイトも含めて他のニュースサイトはすべて1ケタ台の得票率しか得られていない。「Yahoo!ニュース」の支持が圧倒的であるかが分かる。

さらに誤差の範囲なのであまり参考にならないかもしれないが、新聞社サイドがネット上における主導権を確保しようと起死回生策としてはじめた「新sあらたにす」「47ニュース」などは、それぞれ0.2%の人しか「もっとも利用している」と答えていない。多くの新聞社が「Yahoo!ニュース」をライバル視しなければならない状況がうかがいしれよう。

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