任天堂、売上高1兆円を楽々突破・2008年3月期決算短信発表

2008年04月25日 08:00

ゲームイメージ[任天堂(7974)]は4月24日、2008年3月期における決算短信を発表した。それによると売上高は同社の歴史では初めて1兆円を超える1兆6724億2300万円となるなど、すべての数字において過去最高を更新した。またこれに伴い、配当予想も増額修正を行った(【発表リリース、PDF】)。

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リリースによると2008年3月期における任天堂の業務成績は次の通り。

・売上高……1兆6724億2300万円(+73.0%)
・営業利益……4872億2200万円(+115.6%)
・経常利益……4408億0700万円(+52.6%)
・当期純利益……2573億4200万円(+47.7%)

※()は前年比


2008年度は金融市場の軟調化に代表されるように、経済そのものの停滞・後退感が顕著に見られるようになったものの、ゲーム業界では携帯ゲーム機だけでなく据え置き型ゲーム機でも堅調さが見られ、これが任天堂の好業績を後押しする形となった。特に携帯ゲーム機ではニンテンドーDSが今期だけで3031万台(累計7060万台)、ミリオンセラータイトルは57タイトル輩出するなど躍進が続く一方、据え置き機でもWiiが1861万台(累計2445万台)、ミリオンセラータイトルが26タイトルにまで増え、ハード・ソフトの両面で業績を盛り立てた。また地域別では新たにWiiの展開をはじめたヨーロッパ、浸透が続いているアメリカなどで売り上げが大いに伸びているのが分かる。

なお今回の発表と共に、従来予定していた期末配当を1050円から1120円に引き上げ、年間配当は1260円にすることも発表している。

次期の業績予想については、売上高1兆8000億円(+7.6%)、純利益3250億円(+26.3%)と2008年度と比べればおとなしめな成長率にとどめている。これは今年の躍進の主役であるDSとWiiの本体セールスが、2009年度にはある程度浸透することで横ばい・あるいは成長率が鈍化することを予見してのものと思われる。また為替レート前提は1アメリカドル=100円、1ユーロ=155円と設定しており、昨今の円高傾向に対応する値であることが分かる。

相変わらずケタ違いの数字を難なくはじき出してくれる任天堂。先の発表からさらに増配を行い、次期予想でも更なる増配(1260円から1370円)を予定しているとは恐れ入る。WiiやDS本体の売れ行きはひと段落つくだろうが、普及数に伴いソフトが普及する地盤も広がることを考えると、ハードの売り上げが落ち着いた分はソフトのセールスがカバーするかもしれない。今後のソフト展開と共に、業績の修正発表が楽しみだ。

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