ヤフーファイナンス、ネット上の情報を収集・数字化して動向を探る「投資家のきもち」スタート

2008年03月27日 08:00

投資家のきもちイメージ[ヤフー(4689)]は3月26日、同サイト内投資系ページ【ヤフーファイナンス】の個別銘柄データにおいて投資家のきもち項目を追加した。ヤフーファイナンスだけでなくヤフーの他のコンテンツ、さらにはヤフー以外のネット上の情報書き込み件数を収集し、それぞれの銘柄に投資家の「きもち」がどれだけ注力されているかが、統計データとして把握できる仕組み。

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「投資家のきもち」トップページ
「投資家のきもち」トップページ

「投資家のきもち」ではそのタイトル名通り、ヤフーファイナンスなどの書き込み、つまり投資家の注目度を数値化し、どれだけ各銘柄が注目を集めているかをデータ化。ランキングや図表などで展開している。「投資家のきもち」トップページでは通常の業種・50音・出来高や値上がり率などの通常ランキング以外に、ヤフーファイナンスを中心としたネットのクチコミ件数が急増した銘柄、【みんなの株式】における「買い予想」「売り予想」のベスト10も掲載され、「ネットの話題ではどのような銘柄がひんぱんに語られているのか」が把握できる。

さらに個別銘柄の「投資家のきもち」では直近における該当銘柄のクチコミ(ヤフー掲示板だけでなく投資関連ブログ(銘柄名と証券コードでブログ検索を行い、該当日の新規情報を拾得しているようだ)、2ちゃんねる、株のネタ帳、ヤフー知恵袋、ヤフーブックマーク)件数の推移、「みんなの株式」の買い・売り予想の動向、一般ニュース、さらには検索率や検索数の変動まで確認できる。

「投資家のきもち」個別ページ。多種多様な方面からネット上で該当銘柄の注目度が把握できる。
「投資家のきもち」個別銘柄ページ。多種多様な方面からネット上で該当銘柄の注目度が把握できる。

ネット上の情報は役立つものも多いがジャンク(ごみ)情報も多い。掲示板の該当書き込み件数を取得していたとしても、それがスパムによるものだったり単にその銘柄名で注目を集めるための「釣りえさ」的な表記であることも多く、一概に「クチコミ件数の増加」=「注目度」と断ずるのは少々リスクが高い。

とはいえ、多くの書き込みがあれば、それだけ多くの人がその銘柄について意志を表明したいと考えていたことには違いない。そしてその書き込みは不特定多数の人の目に留まる可能性があり、内容次第ではさらに注目を集めることになる。「投資家のきもち」が色々な視点で提供する「ネット上でどれだけ該当銘柄が語られているか」という情報は、一つの指針として役立つことだろう。

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