ゲームソフトランキング更新、字がきれいになるかもしれないソフトに人気あり

2008年03月24日 06:30

ゲームイメージメディアクリエイトが発表した3月10日~3月16日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは任天堂の新作ゲーム……というよりは実用ソフト『DS美文字トレーニング』だった。要は習字やノートで行なった「書き取り練習」をDS上でやってみようというソフトで、筆や鉛筆ではなくタッチペンを用いることになる。紙の上に書く筆などと違い、DSの液晶パネル上でペンを走らせるとどうしてもタッチ感が違うし、滑りやすいのでつい「筆」が泳いでしまう。しかしそのような「物理上仕方ない」点をのぞけば文字のバランスや書き順など、小学校時代に軽んじてしまったことや忘れてしまったことを思い出させるのが興味深い。ゲームとしてではなく、修練ツールの一つして評判が高い。

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第二位には、前回トップから一つポジションを落としてしまったもののまだまだ堅調な『龍が如く 見参!』が。ロード時間など操作性の面などで一部難があるものの、評価は相変わらず高い。『シェンムー』で尻切れトンボに終わってしまった、セガにおけるこのタイプのゲームの集大成・求められていた「回答」との意見もあるほど。他機種での展開すら求められているが、スペック的に難しいかもしれない。

第三位は今や常連となった『Wii Fit』がランクイン。そろそろ同梱されている「サーフィンボード」「まな板」ことバランスWiiボードを使った他社商品も出てきつつある。将来的にはDS上で別途健康管理(例えば歩数計)をし、Wiiにデータを取り込んで「Wii Fit」で総合的な健康チェックを行ない、インターネット経由でアドバイスが受けられるようになる、といった未来派志向の総合健康統括ツールソフトも登場するかもしれない。

第四位にはやや順位を落としたが『大乱闘スマッシュブラザーズX』が。オールスター状態で他に目立った同ジャンルのソフトもないという好条件下ではあるが、それにしてもこの息の長さには驚き。単に任天堂だから、オールスターだから、以上の楽しさ・面白さ・魅力が「スマブラX」には秘められているのだろう。

トップに実用ソフトが顔を見せるなど、以前はあまり例を見ない話だった。しかし最近ではDSやWiiなど幅広い層を対象にしたタイトルが数多く輩出されるハードがちまたにあふれかえるようになり、市場環境が変化しつつあるのかもしれない。『DS美文字トレーニング』がこのあとずっとトップの座に君臨することはまずないだろうが、今後も類似の「実用系ソフト」が上位に名を連ねることは珍しくなくなるだろう。そう、すでに『Wii Fit』が定番化しているように。

(最終更新:2013/08/16)

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