世界一の長さを競うドメインたち

2008年03月15日 19:30

長い駅名イメージ先に別の作業でソーシャルブックマークの【Digg】にアクセスしていたところ、興味あるタイトルが目に留まった。いわく【The World's Longest Domain Name(世界で一番長いドメイン名)】。記述時期を見ると2005年ともう三年前の話なのだが、「世界に名を残そうとする考え方はどこの人も同じなのだな」と感心する一方、あきれ返るものも少なくない。そこでざっとだがお話をまとめてみることにする。

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制限は63文字

そもそもドメインでは各ノード(「.」で刻まれた各部分)の文字列や数字は63文字までという制限がある。通常なら63文字」+「.」+「com(やco.jp)など」、サブドメインを使えば「63文字」+「.」+「63文字」+「.」+「com(やco.jp)など」という、暗記力との戦いを迫られる長~いドメイン名を作れるわけだ。もちろん国や属性を表す最後の部分は、「.jp」よりも「.com」などの方が長い。いかに長い属性でドメインを取得するのかも鍵。

元記事では例として

・「一番長いドメイン名だよ~とかなんとかいってみちゃったりして」的なドメイン
【http://www.thelongestdomainnameintheworldandthensomeand
thensomemoreandmore.com/】

・円周率なドメイン
【http://3.1415926535897932384626433832795028841971693
99375105820974944592.com/】

・世界一長いドメインで世界一長いメールアドレスを配布するサービス
【http://www.abcdefghijklmnopqrstuvwxyzabcdefghijklm
nopqrstuvwxyzabcdefghijk.com/】

・「世界一長いドメインを取れてすげ~嬉しいな嬉しいな嬉しいなったら」的なドメイン
【http://www.iamtheproudownerofthelongestlongestlongest
domainnameinthisworld.com】

・サブディレクトリィまで切って長さを主張したドメイン(やや反則技)
【http://thelongestlistofthelongeststuffatthelongestdomain
nameatlonglast.com/wearejustdoingthistobest
upidnowsincethiscangoonforeverandeverandeverbutitstilllooks
kindaneatinthebrowsereventhoughitsabigwasteoftime
andenergyandhasnorealpointbutwehadtodoitanyways.html】


元記事には他にも色々な「世界一」の長さのドメインが記載されている。とてもではないが全部紹介するわけにはいかない。ちなみにドメイン名そのものの長さは255文字までなので、最後の「サブディレクトリィ技」は多用できないことになる。

ギネスもお手上げ

システム上の制限があることから、ドメイン名の長さはこれ以上伸ばせない。逆にいうと上限の長さのドメインは誰にでも取得できるから、誰でもギネスブックへの掲載を果たせるのでは……と考えるはず。現在ギネスに掲載されている「世界一長いドメイン」はイギリス北部の島にある、世界一長い「一語」での地名を持つ場所の駅【Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch(ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ)】の名前を使ったもの。英語ではなくウェールズ語とのことだが、もうゴリラかオラウータンの鳴き声のようにしか読めない。Wikipediaによれば「赤い洞窟の聖ティシリオ教会のそばの激しい渦巻きの近くの白いハシバミの森の泉のほとりにある聖マリア教会」という意味だそうだ。「そこまで詳しく説明しなくとも」と思うのだが、親切心からのものだろう。

ボルボのショールーム。この場所に店を構える時にはある一定の広さが必要なようだ(笑)
ボルボのショールーム。この場所に店を構える時にはある一定の広さが必要なようだ(笑)
賑やかな駅前のようす。駅名のプレート、長すぎ
賑やかな駅前のようす。駅名のプレート、長すぎ

話がややそれた。上限まで長いドメイン名を取得しサイトを立ち上げ、ギネスに申請した人がギネスから受け取った返事のメールが該当する【Diggのページ】に記載されていた。簡単にまとめると、

・今この記録の更新は停止中。
・誰でも簡単に記録を新規に取得できるので、「記録」には値せずも認められない。
・努力は認めるが記録申請は受理できない。ごめんなさい。


というもの。

世の中それほど甘くはない、ということだ。

ちなみに【日本語ドメイン】の場合は全角・半角を問わず1~15文字とのこと。アクセスできるブラウザは限られていることもあわせ、たかが15文字の長さまでしか上限がないこともあり「長さを競い合う」のはなさそうである。

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