さらに規模を縮小したが売り超しに違いはなし…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週連続の売り超しに(2008/03/07)

2008年03月07日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は3月6日、2008年2月25日から2月29日(2月第4週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆5437億6059万7000円なのに対し、買い総額は5兆4881億9909万5000円となり、差し引き555億6150万2000円の売り超しとなった。先々週発表週で今年に入って外国人投資家は初めての買い超しに転じたが、先週わずか一週で再び売り超しに戻ってしまい、今週もなお売り超し状態が継続したことになる。なお他の3部門のうち法人も買い超しに転じ、外国人投資家以外はすべて買い超し状態となっている(【最新発表リリース、PDF】)。

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2月25日から2月29日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……9562億2348万7000円/9699億1667万2000円(136億9318万5000円買超)
・個人……1兆8140億0392万3000円/1兆8159億3344万0000円(19億2951万7000円買超)
・外国人……5兆5437億6059万7000円/5兆4881億9909万5000円(555億6150万2000円売超)
・証券会社……1462億万7996万2000円/1524億5999万4000円(61億8003万2000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

12月25日~28日……2375億6100万4000円買超
1月4日……162億8644万8000円売超
1月7日~11日……241億5504万4000円売超
1月15日~19日……1595億5362万7000円売超
1月21日~25日……1774億3684万1000円売超
1月28日~2月1日……3913億2645万0000円売超
2月4日~8日……41億4202万3000円売超
2月12日~15日……1302億9680万9000円買超
2月18日~22日……975億8008万8000円売超
2月25日~29日……555億6150万2000円売超


今年に入ってからずっと売り超しが続いていた外国人投資家勢だが、先々週発表週でようやく買い超しに転じたことになり「トレンド転換か?」という期待もあった。しかし先回発表週は小規模ながらも再び売り超しに転じてしまう。今週もさらに規模を縮小したが売り超しに違いはなく、外国人投資家の消極姿勢(というより売りの積極姿勢)が見られる。ちなみにこの週は、日経平均が直近一か月で最高値をつけたあと大きく値を下げており、翌週(つまり今週)の前半における大急落の前兆ともいえる値動きを見せている。

次回計測週、つまり今週は、水曜までに大きく下げ、日経平均チャートでは「買い手不在の急落相場」を示すような形(下放れ二本黒)となっている。木曜はやや戻す形となったが、残る金曜の動向が気になるところだ。

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