mixiの規約改定、問題部分修正の動き

2008年03月07日 06:30

mixiイメージ【ミクシィ(2121)】は3月5日、同社が運営しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の【mixi】で4月1日から変更する予定の利用規定について、先に3月3日に発表した条文の一部修正を検討していると発表した(【発表ページ、mixiへのログインが必要】)。また、問い合わせのあった内容や用語などをまとめた「Q&A」を作成するかどうか検討中であることも明らかにした。

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今件は4月1日以降、各利用者がmixi内で記述した内容において「著作者人格権を行使してはいけない」など、各種利用規約を改定することをミクシィ側が発表したのに端を発するもの。「日記」などがミクシィ側によって一方的に商用利用され、それにユーザー側は口出しできないと読めるような内容だったため、大きな反応を呼び起こすことになった。

ミクシィ側では早くも翌日3月4日には「技術上の問題が理由であり、心配しているようなことはしない」ことを表明したものの、規約には明記されておらず、利用者の不信感を無くす事はかなわなかった。

今回の発表はそれらの動きに対し、「ミクシィ側の真意を反映した形に利用規約改定案(第18条部分)の記述を改める」「疑問に思われやすい点、問い合わせのあった点をまとめたQ&Aを設ける」としたもの。ただし、両方とも「予定」ですらなく、「検討」という表現に留めるなど、相変わらず利用者に誤解を与えるような表現が用いられている。

ウェブサービス上で利用者が入力して構成されたコンテンツについて「利用者が著作者人格権を放棄したものと見なす」という表現で利用規定を変更し、今回のような懸念を利用者に与えた問題については、すでに2004年にライブドアブログなどで発生している。この時には「そのようなことは意図していない」という管理側の真意が把握できるよう、規約の表記が分かりやすく改められている。

当時mixiが存在していなかったとはいえ、当時の教訓がまったく活かされていなかったことは多少残念でならない。さらにmixiは当時のライブドアブログなどのように「公開の」ウェブサービスではなく、原則「非公開」のSNSである。事の重大性はブログやソーシャルブックマーク以上であることを、ミクシィ側はあらためて認識する必要があるだろう。


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