独り暮らしの防犯対策チェック20項目

2008年03月29日 19:30

防犯イメージ先に【オールアバウト(2454)】とgooリサーチが3月27日に発表した「独り暮らしの防犯意識に関するアンケート」の結果では、若年層の独身会社員の防犯対策意識はさほど高くないことが明らかにされた(【そろそろ始まる独り暮らし、「防犯」姿勢は今ひとつ!?】)。思い返してみれば(当方も含め)「防犯対策は万全?」と疑心暗鬼におちいる人もいるだろう。そこで今回は先のアンケートに選択肢として用意された「防犯行動」を再度リストアップし、注釈を加えて再確認してみることにする。完全に20項目すべてにおいて問題がなくとも防犯体制が万全だからと安心をするためではなく、自分自身に足りない部分を見つけて補強するためのものとして使ってほしい。

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ちょっとの外出でもドアのカギをかける
 昔の人里離れた山の中ならともかく、現代においてはちょっとしたスキを狙ってわずか数分のうちに空き巣に入られる可能性もある。「ほんの数分だから」と油断して、あとで悔やんでも遅いのだ。

訪問者を確認してから、ドアを開ける
 玄関ドアののぞき窓やモニターで、ドアの前に立っているのが誰かを確認せずにドアを開けるのは大間違い。知っている人ならともかく知らない人の声ならなおさら。もしかしたら宅急便などを装った「怖い人」かもしれない。特に子どもにはしっかりと教え込もう。

ちょっとの外出でも窓のカギをかける
 ドアと同じ。「ドアはともかく窓なら大丈夫」と思ってはいけない。「彼ら」にとってはドアも窓も同じ。

ドアチェーンをかける
 万が一のことがあっても、チェーンをかけていれば内部に侵入されることは防げる。保険のようなもの。

防犯カメラの設置
 個人で設置するのは予算などの都合上難しいかもしれない。しかしダミーでもそれなりに威圧効果はある。

オートロック
 自前では無理。住居を選択する時、防犯を考えた場合の物件選びの条件の一つとして考えよう。中には「ざる」なものもあるので注意が必要。

ピッキングに強いカギをつけている
 最近のカギはピッキングへの対策を強化したものが用意されている。集合住宅の場合は管理側がつけかえてくれるが、戸建の場合は自前で調達しなければならない。

なるべく明るい人通りのあるところを歩く
 地方ではどうしても人通りが少ない道をルートとして選ばねば、移動もままならない場合もある。それでも夜間の場合は特に、出来るだけ明るい、人の多い場所を選ぼう。

公共料金の明細やハガキ・封筒など、シュレッダーにかける
 個人情報が載っているゴミをそのまま出すと、色々と「探られ」る可能性も高い。自宅で仕事関連の書類をとりあつかう機会のある人は特に注意が必要。最近は個人向けシュレッダーも安価で手に入るようになったので、1台調達しておいて損はない。

表札や郵便ポストにフルネームを表示しない
 郵便物の配達人が少々困る事態になるかもしれないが、フルネームが第三者に容易に分かると、インターネット上の検索で色々と調べられ、「彼ら」の予備調査対象になる可能性もある。

遮光カーテンなど、外から見られないように工夫している
 プライバシーの問題でもあるが、自宅内の行動パターンが読まれると、防犯上はマイナス。

カギ付きの郵便受けにしている
 カギをかけられないと容易に中のものが奪われる可能性がある。また郵便箱タイプなら底が深いほうが良い。浅いと郵便物などが中途半端に差し込まれ、第三者に「抜かれる」可能性もある。

性別・年齢がわかるような洗濯物を外に干さない
 多少神経質な話かもしれないが、住宅内の家族構成がはっきり把握されると、「彼ら」のターゲットにされやすい(例えば成年男性がいないようならリスクが低い、など)。また、女性の独り暮らしの場合は特に注意が必要。

窓ガラスに防犯フィルムを貼る、防犯アラームを付ける
 「彼ら」の仕事は時間との戦いなため、少しでも手間のかかるような家には手を出さない傾向がある。防犯フィルムを窓ガラスに貼ることで「時間がかかりそう」「リスクが高い」「止めとくか」と抑止効果が働く。

ひとりで歩くとき、道路側にかばんを持たない
 バイクや自動車がすれ違いざまに、そのかばんをターゲットとするかもしれない。百歩譲って奪われるだけならよいが、引きずれて自分自身も痛い目にあうというリスクもある。

サムターンカバーをつける
 「ピッキングに強いカギをつけている」と類似しているが、カギの開け方の一つを防止するためのもの。

キャッシュカードなどの暗証番号は定期的に変更している
 分かりやすい数字を使うのはもちろん、ずっと同じ番号を使っているとリスクはそれだけ高くなる(気が付かなくとも入力場面を見られたり、推測される場面が増えるため)。覚えるのは面倒だが定期的に変更した方がよい。

ダミーのカギ、ダミーの防犯カメラの設置
 「防犯カメラの設置」とほぼ同じ。実用製はゼロであるが、ダミーでも設置しているだけである程度の抑止効果が働く。

防犯ブザーなど携帯防犯グッズを携行している
 「なるべく明るい人通りのあるところを歩く」と関係がある項目。もしちょっとした横道で危険な目にあっても、防犯ブザーを鳴らして周囲に気づいてもらうことができる。また「彼ら」もその音で威圧され(周囲に気づかれたと判断し)、逃げ出す可能性もある。

ひとりで歩くとき、iPodなどで音楽をイヤホンで聴かない
 周囲の音や気配に対して鈍感となり、直前まで異変に気が付かない可能性が出てくる。移動時間などは手持ち無沙汰なため、どうしても聴きたくなるなるものだが、せめて周囲に人通りが少ないところでは注意力が散漫にならないよう、自粛しよう。


「彼ら」イメージシュレッダーと防犯フィルムの項目でいくつかアマゾン上で購入できる商品を挙げておいた。最近は通販も色々と便利になったもので、このような防犯グッズも気軽にネット上で検索し比較した上で注文することができる。価格も高安まちまちですべてのアイテムを一度にそろえるのは無理があるし、そもそも全部必要かどうかは個人の状況次第。

とはいえ昔と比べて治安がよくなりつつあるとは決していえない昨今において、特に独り暮らし、中でも女性の独り暮らしでは、防犯への意識は高めたほうが良い。自分が気が付かないどこかから「彼ら」は様子をうかがっているかもしれないし、突然「これは良いカモだ」とばかりに「ご訪問」を受けるリスクもゼロとはいえない。

何か事がおきて、自分の部屋が家捜しされ、目の前の状況にあきれ返り頭を抱えつつ、警官から事情を聞くような羽目になる前に、出来る手は少しずつで良いので打つべきだろう。それは見えないリスクに対する「保険」と同じようなものなのだから。

もちろん先の記事でも触れたが、上記に挙げた「個々の住宅の防犯対策」だけでなく近所づきあいも欠かせない。周囲の住民皆、ご近所さん同士が知り合いになり、目を光らせて怪しげな「見知らぬ人」の「妙な行動」をチェックできるようになれば、より防犯効果は高まるはずだ。


(最終更新:2013/09/07)

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