引越しが10分で終わる家具セット

2008年03月06日 07:00

Casulo - Mobile Living Furnitureイメージ引越しの際には近所・知人への挨拶と告知、各種公共料金の手続き、役場への届出など面倒な作業が山のように待ち構えている。それらの引越しへのハードルの中でももっとも高いのが、引越しの本髄部分ともいえる「新居への家具の持ち運びとセッティング」。物持ちが良い人ならなおさら大変なこの作業が、わずか一つの箱の運搬で済み、10分もかからずに配置が片付く家具セットがある。それがこのドイツ製の【Casulo - Mobile Living Furniture】

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まるで「♪でっきるっかな、でっきるかな」という音楽が聴こえて来そうな、Casuloの組み立てプロセス。小さな箱の中に納められたパーツを組み立てていくと、一人暮らしのための家具がすべて揃えられる。もちろん逆に梱包することも可能
まるで「♪でっきるっかな、でっきるかな」という音楽が聴こえて来そうな、Casuloの組み立てプロセス。小さな箱の中に納められたパーツを組み立てていくと、一人暮らしのための家具がすべて揃えられる。もちろん逆に梱包することも可能

ポルトガル語で「繭(まゆ)」を意味するCasuloと名乗るこのアイテム。80×120×90センチのサイズに納められた箱の中には、まるで日本の伝統工芸の「組み木パズル」のようにさまざまな家具のパーツが納められている。これらを組み立てていくと、10分足らずで(リリースでは「7分」とある)独身寮のような部屋の調度品が一通り揃えられるようになる。具体的には洋服タンス、大きな机、テーブル(160×80センチ)、回転椅子、本棚、シングルベッド(80×200センチ)、マットレス、キャビネットなど。

Casuloを組み立てる際に特別な工具や追加の部品はまったく必要なし。箱に収められた状態のCasuloは極めて頑丈で、二人がかりで運搬できるし、それこそ宅急便で送りつけることも可能。当然、それぞれの家具を分解し、元の箱入り娘ならぬ箱入り家具の形に戻すこともできる。


Casuloがどうやって組み立てられていくのかがよく分かる動画。二人がかりであまり苦労もせずに、一人暮らしの調度品がセットされていく様子が分かる。

そのお気軽さについては「80ユーロ(1万2500円)でドイツ中どこにでも送りつけられるし、月に10ユーロ(1600円)で収納サービスに保管しておいてもらうことも可能」と説明されていることからも分かる。気になる重さだが、現在では170キログラム、最終的には150キロくらいにまで抑える予定だという。

緻密で計算高く、技術に絶対の自信と実力を誇るマイスターの国、ドイツならではの商品といえよう。デザインなどの好き嫌いはあるだろうが、一人暮らしを始める新社会人や学生、さらには単身赴任をするサラリーマン、そしてプレハブなどで構築される仮設住宅など、ニーズはいくらでも存在する。日本でもすぐに飛びつきそうな代理店や開発業者が現れそうだが、実はこれ、まだ未発売の商品。

Casulo - Mobile Living FurnitureイメージいわばCasuloは「コンセプトモデル」と「実証実験商品」の中間にあるようなもの。よって価格もまだ未定。写真では色は緑色を基調としているが実際には事由に選べるようにする予定と記述されているし、現在開発側ではある企業と接触をはかり、生産、販売に向けて動き出しているという。

先の「組み木パズル」のようにドイツに負けずに劣らず起用さを世界に誇れる日本でも考えられそうなアイディアで、あるいは「しまった、先を越されたか」と考えている人もいるかもしれない。


【トリガー記事:Ubergizmo】

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