【更新】東証TOPIX先物取引、システム障害復旧・本日12日から通常取引再開

2008年02月12日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は2月11日、トラブルを起こした東証TOPIX先物取引売買システムの復旧作業を終え、売買を停止していた取引を本日12日から通常通りに再開すると発表した(【発表リリース】)。

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今件は【東証TOPIX先物取引、システム障害で半日ストップ・復旧の見通し立たず】にあるように2月8日10時59分からTOPIX先物取引20年3月限月(2008年3月に最終決済を迎える先物商品)において、システムトラブルのため取引を停止していた。

東証側の説明によると、「特定のレアなケース」においてメモリの初期化を行なうプログラム処理が行なわれないという不具合があり、今回はそれが作動、クリアされずに残ったデータが本来のデータに影響を与えてしまったという。また[一部報道(読売新聞)]によればこのプログラム上の不具合は「本来必要な記号が欠落していた」と説明されている。

2月9日には問題個所が特定された上で他の箇所においても類似の問題が発生するかどうかを確認し、プログラムの修正を実施。2月10日に修正が正常に行なわれたこととその修正で他の処理に影響が及ばないことを確認。さらに2月11日には取引参加者を交えたテストを実施し、正常に作動することを確かめた上で、2月12日本日から通常通り取引を実施する。

今回のシステム障害による取引そのものの停止という事態によって、システムそのものだけでなく東証、さらには日本市場全体への安定性の不信感・不安を機関投資家に抱かせた可能性はないとはいえない。少なくともプラスの影響は無いと見るのが自然だろう。相次ぐ【富士通(6702)】製ソフトのトラブル発生において、品質管理の面など(本来は富士通側で行なうのが当然なのだが)何らかの対処が東証にも求められよう。


(最終更新:2013/08/13)

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