「売り超し」とはいうものの、それほど大きな影響は…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、再び売り超しに

2008年02月29日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は2月28日、2008年2月18日から2月22日(2月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆2085億3760万7000円なのに対し、買い総額は6兆1109億5751万9000円となり、差し引き975億8008万8000円の売り超しとなった。先週発表週で今年に入って外国人投資家は初めての買い超しに転じたが、わずか一週で再び売り超しに戻ってしまったことになる。なお他の3部門のうち個人と証券会社は買い超しに転じている(【最新発表リリース、PDF】)。

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2月18日から2月22日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆1068億1078万4000円/1兆0902億4513万4000円(165億6565万0000円売超)
・個人……1兆7571億2770万9000円/1兆9040億5655万4000円(1469億2884万5000円買超)
・外国人……6兆2085億3760万7000円/6兆1109億5751万9000円(975億8008万8000円売超)
・証券会社……1412億万4749万6000円/1564億5018万7000円(152億0269万1000買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

12月17日~21日……2347億5945万2000円売超
12月25日~28日……2375億6100万4000円買超
1月4日……162億8644万8000円売超
1月7日~11日……241億5504万4000円売超
1月15日~19日……1595億5362万7000円売超
1月21日~25日……1774億3684万1000円売超
1月28日~2月1日……3913億2645万0000円売超
2月4日~8日……41億4202万3000円売超
2月12日~15日……1302億9680万9000円買超
2月18日~22日……975億8008万8000円売超


今年に入ってからずっと売り超しが続いていた外国人投資家勢だが、先週発表週でようやく買い超しに転じたことになり「トレンド転換か?」という期待もあった。しかし今回発表週は小規模ながらも再び売り超しに転じてしまう。この週の東京株式市場は大きな値幅をつけながら、全体的にはもみ合いながら横ばいを続けている。「売り超し」とはいうものの、それほど大きな影響は及ぼさなかったものと思われる。

次回計測週、つまり今週は、木曜の時点ではある程度値を上げ日経平均も1万4000円を何度かタッチしているように、やや堅調に推移している。金曜の市場展開次第ということもあるが、売り超しを継続しているのか、やはり上昇時には買い超しに転じているのか、来週発表のデータを心待ちにしたいところだ。

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