降雨時の世界に共通する問題を解決する(?)珍発明

2008年02月28日 12:00

nubrellaイメージ先に【86歳のお爺さんが考えた、世界を席巻するかもしれない偉大な発明品】で86歳のおじいさんが世界を席巻するかもしれない(今のところまだ席巻されてないようだが)発明を紹介したが、またもや世界に共通する問題を解決する可能性を秘めた珍発明が【DailyMail】で紹介されていた。アメリカとイギリスで先週公開されたというこの発明品、名前をNubrella(ヌーブレラ)という。つづりから大体推測のつくとおり、傘(かさ)の発展バージョンである。

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Nubrella使用中のようす。いや、そんなに誇らしげにならなくとも。
Nubrella使用中のようす。いや、そんなに誇らしげにならなくとも。

nubrellaイメージ要は立体型「パックマン」(あるいは一切れ分だけ取り除いたスイカ)のように展開する傘の中に、利用者がすっぽり納まってしまうというもの。本体からはベルトが伸びており、そのベルトを上の写真のように持つことで安定させることもできるが、たすきがけのように身体に固定することで、両手を自由に使うことができる。携帯電話を使ったり、荷物を持つのも自由自在。

スペックは重さが約1キロ、防水ナイロンとポリウレタン、アルミニウム合金などから出来ている。価格は定価が59.99ドル(6300円)。折りたたみ式の通常の傘を使うくらいに容易にセッティングと片付けができるという(通常はえもんかけのような形に収納できる)。公式サイトには片付け方と広げ方のFlash動画が掲載されている。気になる人は見てみよう(【こちらの右下、how it worksのところ】)。

nubrellaイメージこの「Nubrella」を発明したAlan Kaufman氏は、ある日暴風雨の中ニューヨークで買い物をし、ずぶぬれになった時にこれを思いついたという。その際に周囲の人たちも同じように雨で酷い目にあったが、同時に何人もの人が傘をお化け(風であおられて反対側に沿ってしまうこと)になってしまい難儀しているようすを見た。その時に頭にひらめきが生じ、この発明を思いついたという。そして彼は5年の歳月と中国への6度の旅行(傘の研究か製造工程の準備でもしたのだろうか)の末、2007年にようやく現物を完成させた。

しかし彼は発明をしたわけではないと述べている。いわく

「私は発明品を作ったわけじゃない。単に問題に気が付き、その解決策を思いついただけだ
(I never planned on inventing a product I just noticed a problem and came up with a solution.)」


と。

宇宙服のようにすら見える奇抜さ、周囲から好奇心の目で見られるという点では、先の買い物袋を背負う発明品「Free hands」以上のものがあるかもしれない。しかし便利さ・汎用性という点では「Free hands」以上のメリットが期待できる。

自転車を走らせる時も両手を使えるので安全
自転車を走らせる時も両手を使えるので安全

何よりこのように、雨の中でも自転車で自在に走れ……そう、なのが素晴らしい。

肩ブレライメージ日本でも自転車のハンドルの中央部にアタッチメントをつけて傘を挿せるようにする機材が発売されていて、それなりに普及している。さらは「Nubrella」と似たようなコンセプトで、ただし通常の傘そのものをハンズフリーに使えるようにした肩ブレラなるものも存在している。

雨が降るのは世界共通で、傘が使われるのも世界共通。ならば手がふさがるのをどうにかしたい、という思いも共通のはず。「Nubrella」なり「肩ブレラ」も、何かをきっかけに全世界に広まる……かもしれない。

(最終更新:2013/08/11)

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