売り越し額が大幅に減少したが…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、六週連続して売り超し

2008年02月16日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は2月15日、2008年2月4日から2月8日(2月第1週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆1948億9272万4000円なのに対し、買い総額は6兆1907億5070万1000円となり、差し引き41億4202万3000円の売り超しとなった。先週と比べて売り越し額は大幅に減少したものの、相変わらず売り超しの状態にあることが分かる。なお他の3部門はいずれも買い超し状態で、外国人売り対その他買いの構図となっている(【最新発表リリース、PDF】)。

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2月4日から2月8日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……9631億0157万4000円/1兆1259億2980万0000円(1628億2822万6000円買超)
・個人……1兆7428億9829万0000円/1兆9695億1793万1000円(2266億1964万1000円買超)
・外国人……6兆1948億9272万4000円/6兆1907億5070万1000円(41億4202万3000円売超)
・証券会社……1370億万6883万2000円/1522億3966万8000円(151億7083万6000買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

12月3日~7日……1137億6343万3000円買超
12月10日~14日……4511億4427万9000円売超
12月17日~21日……2347億5945万2000円売超
12月25日~28日……2375億6100万4000円買超
1月4日……162億8644万8000円売超
1月7日~11日……241億5504万4000円売超
1月15日~19日……1595億5362万7000円売超
1月21日~25日……1774億3684万1000円売超
1月28日~2月1日……3913億2645万0000円売超
2月4日~2月8日……41億4202万3000円売超


今年に入ってから売り超しが続いている外国人投資家勢だが、今週発表週もやはり売り超しで、六週連続しての売り超しとなった。売り越し額が大幅に減少しており、前回発表分の週が直近における「セリクラ」の様相を呈してきたといえる。このまま来週発表週が買い超しとなれば、トレンドが転換したとも読めるのだが……。

今回計測週は日経平均株価がもみ合いながらも次第に下落し、一時は1万2000円台をつけた場面もあった。しかしいずれもそこから持ち直しており、底堅さを見せつける状況であったのも事実。

次回発表週はファンドの告知ルール上の期日から「暴落が起きるのでは」と一部報道が不安をかきたてる話を相次ぎ流した週であり、一方で今年最大の上げ幅を記録した日(2月14日)が含まれる週でもある。外国人投資家の動向がどのような展開を示しているのか、注目したいところだ。

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