「○×万円支払っても花粉症を無くしたい!」花粉症な人たちの心の叫び

2008年02月15日 06:30

花粉症イメージ毎年この時期になると街中ではマスクをかけ、目をこすったりクシャミをする人の姿が増える。風邪が流行しているわけではなく、花粉症の季節到来というわけだ。症状は人それぞれだが、集中力の欠如や体力の消耗などが数週間にも及ぶため、「大枚はたいてでも治せるものなら治したい」と考えている人も多いはず。イギリス系製薬会社のグラクソ・スミスクラインでは2月12日、花粉症に関する調査結果を発表したが、それによると「花粉症が治せるのならこの金額を払っても良い」という額の平均は33万2251円というかなりの金額だった。なかには「500万円以上支払っても良い」という、心の底からの声が聞こえてくるような回答も複数見られたという(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は1月22日から23日、20~39歳の花粉症の症状を持ち、かつ部下を持つビジネスパーソン412人を対象にネット上で行なわれたもので、男女比は1対1。年齢構成比は25~29歳が173人、30~34歳が117人など。今アンケート結果では花粉症患者の切実な願いや現状がよく分かるデータがいくつも見られるが、今回は「もし花粉症が治るのなら」という点に絞って見てみることにする。

現在花粉症を根治する特効薬はまだ見つかっていない。困った時の神頼み、でもないが「もし自分の花粉症が無くなるなら、代わりに失っても良い、経験しなくても良いと思うのは何か」という問いについて複数回答(3つまで)尋ねたところ、高級外車やブランド品などが上位についた。

「もし自分の花粉症が無くなるなら、代わりに失っても良い、経験しなくても良いと思うのは何か」
「もし自分の花粉症が無くなるなら、代わりに失っても良い、経験しなくても良いと思うのは何か」

スキル系に「失っても良い」より「経験しなくても良い」が多いあたり、自分への投資を重視する傾向も見受けられるが、それよりも外車やブランド品を失ってでも花粉症を無くしたいというくらい想いは強いようだ。

それでは具体的に、いくらまでなら出せるのか。

「花粉症がなくなるのならいくらまで出せるのか」
「花粉症がなくなるのならいくらまで出せるのか」

もっとも多いのは「10万円以上50万円未満」の層で35.2%。具体的な平均額は「33万2251円」だった。この層がもっとも多い理由としては「1か月の給料」「すぐに出せる金額だから」という回答が目立ったという。要は「今すぐに出せる金額すべて出すから、どうか一生花粉症とおさらばさせて欲しい」という意味が込められているのだろう。

ちなみに100万~500万円が8.3%、500万円以上が1.7%存在した。「100万円以上出すから花粉症と絶縁したい」と考えている人が1割いることになる。正直、気持ちは分からなくも無い。


花粉症は全般的に「花粉に対するアレルギー、免疫機能の過剰反応によるもの」とされているが、そのメカニズムもあわせまだ分からない点が多い。症状を和らげたり防ぐ方法は色々と生み出されているし、特定の条件下において症状を改善したり治療する方法はいくつか提唱されている。しかしほぼすべての人に効果のある、特効薬の類はまだ見つかっていない。

現代病の一種とも言われている花粉症。「いくらでも払って良いから治したい」と想いながら医療技術の進歩発展に期待しつつも、今しばらくは毎年春先にマスクや目薬と友達になることが求められそうだ。

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