一人暮らしが利用する電気店、トップはやはりあのお店

2008年02月14日 08:00

時節イメージ【エルゴ・ブレインズ(4309)】などが発表した調査結果によると、一人暮らし経験者にとってもっとも良く利用している家電製品購入店は圧倒的な差をつけて【ヤマダ電機(9831)】がトップであることが明らかになった。ただし一部の世代ではヤマダ電機や他の量販店に迫る勢いでオンラインショップが浸透していることも判明している(【発表リリース】)。

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今調査は主に一人暮らしにおける「家電製品購入に関する意識調査」として行なわれたもので、調査期間は1月17日から22日、サンプル数は512人分。男女比は63.7対36.3で、年齢階層比は20代37.1%、30代33.2%、40代28.5%など。一人暮らしの期間は10年以上がもっとも多く18.9%、ついで2~3年以内15.4%など。回答者の居住エリアは関東が41.8%、近畿18.2%、九州8.2%。サンプル数がやや少なめなため、データには世間実情とのぶれが生じている可能性を考慮した上で確認する必要がある。

調査結果では「一人暮らし開始時の家電商品の購入予算」「新規購入・買い換えた家電商品」「今後ほしい家電商品」など興味深いデータがいくつも公開されている。しかしこれらについては機会を改めることにし、今回は「(一人暮らし経験者が)家電商品を購入することが多い店」についてスポットライトをあててみる。

「どこで家電商品を買うことが多いか」という質問には「ヤマダ電機」がダントツの一位になった。

■どこで家電商品を買うことが多いか(複数回答)

1.ヤマダ電機……54.1%
2.ヨドバシカメラ……24.4%
3.【ビックカメラ(3048)】……17.4%
4.【コジマ(7513)】……16.4%
5.オンラインショッピング……15.8%
……etc.


調査対象者の居住エリアは関東が4割以上を占めており、利用店舗の片寄り(関東地域に店舗展開をしていないチェーン店は得票が低くなる)などの考慮も必要だが、それを差し引いてもヤマダ電機の独走振りがうかがえる。また、「ヨドバシカメラ」「ビックカメラ」など有名家電量販店が続く中、店舗というよりは「新しい手段」の総括ともいえる「オンラインショッピング」と回答した人が15.8%もいたことにも驚きを隠せない。

主要年齢層(20~40代)の年齢階層別に回答店舗を見てみるとその違いがもっと明確に読み取れる。

主要年齢層(20~40代)の年齢階層別「どこで家電商品を買うことが多いか」(複数回答、上位五位のみ抜粋)
主要年齢層(20~40代)の年齢階層別「どこで家電商品を買うことが多いか」(複数回答、上位五位のみ抜粋)

ヤマダ電機、ヨドバシカメラは年齢を経るにつれて支持率が下がっているがコジマとビックカメラは逆に挙がっている。データ絶対量の少なさによるぶれの可能性もあるが、それぞれの年齢層における「お買い得」「身近な」家電販売店舗のイメージは異なる、と見ることもできる。

その中でも注目すべきなのはやはり「オンラインショッピング」。40代では3割近い人がオンラインショッピングを利用する、と回答している。なお「家電量販店のオンラインショッピング」という項目が別にあるので、この選択肢はアマゾンや楽天市場などのような、包括的に展開しているオンラインモールのことを指している。


比較的高価で長い期間使うことになる家電商品の購入の際には、さまざまな候補を実際に目で見て手に取り確かめて選択したい……というのが世の常だったような気がする。しかしネットショップがあまりにも便利になったことや値段が安いこと、価格の比較ができること、そして何より他の利用者の口コミ情報をその場で確認できることなどのメリットが功を奏し、ネット利用経験が比較的長い人にとっては「オンラインショッピングで家電をそろえる」ことに対する抵抗感も薄いようだ。

かくいう当方(不破)も、さすがにエアコンや冷蔵庫など大型家電の経験はまだないが、プリンターやコーヒーメーカーなどのような小物系家電はアマゾンなどのオンラインショップを利用することが多くなった。面倒がなくて良いのと、他人の意見を参考にした上で購入できるのがメリットとして大きい。

実店舗での販売のメリットは捨てがたく、完全にとって代わるということはない。しかし、今後「オンラインショッピングを利用する」という層はますます増えてくるのだろう。

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