仁丹で有名な「森下仁丹」が医薬品の通販事業に参入・第一弾は「ビフィーナ便秘薬」

2008年02月07日 12:00

森下仁丹イメージ銀粒の「仁丹」で有名な【森下仁丹(4524)】は1月31日、「仁丹の日」にあたる2月11日から医薬品通販事業に参入すると発表した。第一弾として便秘薬の「ビフィーナ便秘薬」を投入する。すでに森下仁丹では【健康食品の通信販売事業】を行なっていたが、今回医薬品部門にも展開するのに伴い「仁丹薬房」を設置。電話相談にも応じることになる(【発表リリース、PDF】)。

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森下仁丹は独自の「仁丹」の開発で得たコーティング技術を他のカプセル薬にも使えるよう、汎用性のあるシームレスカプセルの技術として構築(【参考、「プロバイオティクスおよびフレーバーカプセルの新製品発売」・PDF】【森下仁丹のカプセル技術に関するサイト】)。これにより、酸に弱い物質をカプセルに納めることができるようになった。この技術をさまざまな健康食品に用い、販売を行なっている。

ビフィーナ便秘薬イメージ今回通販事業の参入に伴い第一弾として発売される「ビフィーナ便秘薬」も、医薬品部門における技術利用例の一つ(製造販売は森下仁丹、販売は【田辺三菱製薬(4508)】)。生薬由来成分のセンノシドカルシウムとビフィズス菌を、独自技術のシームレスカプセルに包みこんだ便秘薬。腸溶性皮膜とプロテクト層によって守られた有効成分を確実に腸に届け、お腹にやさしく自然に近いお通じをうながすのが特徴。要は「仁丹開発で生まれたカプセル技術を使い、効力の高い便秘薬を世に送り出せた」ということ。価格は24カプセル入りで998円(税込み)。

今後は電話相談で相談に応じる体制でお客をサポートしつつ、独自技術のシームレスカプセルによって作られたさまざまな医薬品(メタボ対策、メタンルケア)を販売し、商品カテゴリーの販売拡大を目指すという。

あの小さな小さな仁丹一つ一つにも独自の技術が用いられ、その技術が他の医薬品にも活かされ、世に送り出されようとしている。手元の仁丹の粒を見るたびに、つくづく技術というものの、そしてその技術を生み出す人の底力を実感させられる話ではある。

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