マクドナルドの純利益前年比504.7%

2008年02月08日 06:30

マクドナルドイメージ[マクドナルド(2702)] は2月7日、2007年12月期連結決算状況を発表した。それによると売上高は前年比で+11.9%の3950億6100万円、純利益は+404.7%の78億1900万円となり、昨今のマクドナルドの好調さぶりをそのまま表した数字となった。今決算を発表した記者会見上で会長兼社長の原田泳幸氏は「この4年間積極的に進めた投資が、この年に花開いた」と感想を述べている(【発表リリース】)。

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リリースの中で同社は2004年以降「お客の数の増大を第一目標として積極的な投資を続けてきた」とし、昨年はさらに「マックグリドル」や「メガマック」などのメガシリーズの投入、会員数800万人を突破した携帯電話サービスなどe-マーケティングの拡大、業界初の地域別価格制導入、100店を超える不採算店の閉店など多種多彩な施策を実施。この結果客単価に変化は無かったものの、来客数は2006年と比べて+10.1%、売上は+10.2%と1割以上もの伸びを示した。

昨年11月に東京都内のフランチャイズ店による不祥事で12月に多少営業成績が落ち込んだものの、1年全体のフランチャイズと直営店の両方を合わせた売上は+11.9%の4914億となり、こちらも過去最高を記録。このままの調子で伸びれば、日本国内の外食業界としては初の5000億円の大台突破も夢ではない。

しかし2008年はご存知の通り株価の全面安、資源高騰、景気の後退懸念と消費意欲の減退など不安定要素が山のように存在する。原田氏も記者会見の中で「これだけ先の見えない年はない」と言及しているように、「来客数増加で果たした昨年の好業績」が今年も続くかどうかは分からない。見通しはまさに五里霧中といえよう。それを受けて2008年の業績予想は売上で2007年比で+4.3%の4120億円、純利益は+27.9%の100億円と、2007年の伸び率と比べればひかえめに設定している。

去年は功を奏した積極的な事業展開方針が今年も通用するのか、注目したいところだ。

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