レゴで世界を統べる男

2008年01月25日 06:30

Nathan Sawaya氏とその作品イメージどんな事でも極めることができれば世界に名だたる名声と評価を得られるという好例が、Nathan Sawaya氏によるブロックのおもちゃ、レゴ(Lego)による芸術作品。彼の作品には1万ポンド(200万円)以上の価値があるという。【DailyMail】で紹介されていた彼の作品は、子どものおもちゃで作られたとは思えない驚きと気高さに満ちあふれていた。

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Nathan Sawaya氏はかつてニューヨークで顧問弁護士の仕事を営んでいた。しかしレゴの魅力に取り付かれ、2001年には弁護士活動を休止。現在は「レゴ・アーティスト」として活躍中。彼の作品は世界中で人気があり、多数の美術館に展示されている。

Nathan Sawaya氏とその作品。「マッドハンド」のような手も、もちろんレゴ製。
Nathan Sawaya氏とその作品。「マッドハンド」のような手も、もちろんレゴ製。

そして彼の作品には部品としてのレゴの価格からは想像もつかないような高値がつけられ、取引される。買い手も構成要素のレゴがほしいのではなく、Nathan Sawaya氏が創り上げた創造物になら大枚を出しても良い、と考えている。

彼は平日はニューヨークにある自分のスタジオで、常に150万個以上もの予備が用意されたレゴに囲まれながら、一日8時間から12時間製作に携わるという。作品に熱中するあまり、18時間かかりっきりでレゴを積み上げたこともあるとのこと。作品の作り方も、単にレゴを積み上げるのではなく、自分のイメージを設計図にまとめ上げ、その設計図から組み立てていく手法を用いているという。

レゴそのものは1932年にデンマークでOle Kirk Christiansen氏によって生まれた。当初はプラスチック製ではなく木製のものだった。1958年には現在のスタイルになり、名前もデンマーク語で「上手に遊べる」を意味する「レゴ(Lego)」になったという。つまり今年で「レゴ生誕50周年」を迎えるわけだ。

彼の作品から三点ほど。ドット絵のような独特の外観が独自の圧倒感を見た者に与える。
彼の作品から三点ほど。ドット絵のような独特の外観が独自の圧倒感を見た者に与える。
彼の作品から三点ほど。ドット絵のような独特の外観が独自の圧倒感を見た者に与える。
彼の作品から三点ほど。ドット絵のような独特の外観が独自の圧倒感を見た者に与える。

生まれてから半世紀も経過しているが、レゴの基本的な形は変わっておらず、1958年当時のレゴと今現在のレゴをつなげて遊ぶことすらできる。今では130か国で展開し、4億人以上の子ども、そして大人が手に取り遊んでいる。また、会社側ではレゴ用として1年で3億600万本以上ものタイヤを作っているが、これは世界のどんなタイヤメーカーよりも多いのだという。

【Nathan Sawaya氏のウェブサイト】には多数の氏によるレゴ作品を見ることができる。また、レゴの会社側では50年にわたりデザインを変えていないことについて「品質で妥協することは許されない」とコメントしている。Nathan Sawaya氏にしてもレゴの会社にしても、地道に努力をし、道を究めれば活路は開ける、という好例といえるだろう。

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