株価の急落に伴い売り攻勢が活発化している…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週連続して売り超し(2008/01/25)

2008年01月25日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は1月24日、2008年1月15日から18日(1月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆7176億1453万1000円なのに対し、買い総額は6兆5580億6090万4000円となり、差し引き1595億5362万7000円の売り超しとなった。取引金額も相変わらず高い水準を維持しており、先週以上の額で外国人投資家は売り超し状態にあることが分かる。なお他の3部門のうち個人・証券会社も売り超しに転じた(【最新発表リリース、PDF】)。

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1月15日から18日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……7804億2091万1000円/9011億4253万7000円(1207億2162万6000円買超)
・個人……1兆4618億6664万4000円/1兆3798億1501万4000円(820億5163万0000円売超)
・外国人……6兆7176億1453万1000円/6兆5580億0609万4000円(1595億5362万7000円売超)
・証券会社……1044億万9475万9000円/1009億4191万8000円(35億5284万1000売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

11月12日~16日……1965億1031万6000円売超
11月19日~22日……2439億9649万5000円売超
11月26日~30日……944億5589万8000円買超
12月3日~7日……1137億6343万3000円買超
12月10日~14日……4511億4427万9000円売超
12月17日~21日……2347億5945万2000円売超
12月25日~28日……2375億6100万4000円買超
1月4日……162億8644万8000円売超
1月7日~11日……241億5504万4000円売超
1月15日~19日……1595億5362万7000円売超


今回発表週は1月14日が祝日だったことから4営業日のみのデータとなったわけだが、それにも関わらず各部門毎の取引金額は通常の5営業日の週とほぼ変わらず、ましてや外国人にいたっては先週より多い値を示している。これは株価の急落に伴い売り攻勢が活発化している状況を示しているといえよう。特に外国人投資家の売り超し額が(昨年末ほどではないものの)大きく跳ね上がっているのが気になるところ。

次回計測週では日経平均株価が1万2000円台に突入した「1月21・22日の暴落」時のデータを反映した数字が公開されることになる。このデータ次第で、どれだけ本気で外国人投資家が売っているのか、あるいはそれに便乗する形で自己証券部門や個人が売りをしているのかが、おぼろげながら把握できるかもしれない。

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