「人生ゲーム」とはルーレットを回してマス目を進み、就職や結婚など人生の様々なイベントを経て億万長者を目指すすごろくのようなボードゲーム。1968年9月に有名なフレーズ「人生、山あり谷あり～」と共にテレビコマーシャルで知名度を高めた。当初は1960年にアメリカで発売された「THE GAME OF LIFE」をほぼそのまま翻訳したものだったが、その後日本の世情に合わせたものに変化。今ではシンプルなボードゲームの代表的作品として知られるまでに至った。現在までに43種類、1200万個以上が販売されているという。

今年が発売から40年を迎えるにあたり、タカラトミーでは2008年の「人生ゲーム」のテーマに「人生が変わる、人生を変える、コミュニケーションが進化する」を設定。以前から要望の多かったオーダーメイドサービスを始めることになったという。

今回提供されるオーダーメイドサービス版「人生ゲーム」の正式名は「私の人生ゲームfor Bridal」。結婚する二人が歩んできた軌跡を「人生ゲーム」にしてしまおうというもの。パッケージやボード上には新郎新婦の名前・写真がデザインされ、各マス目にはオリジナルエピソードを入れることができるという。

オーダーメイド版の人生ゲーム

具体的には「雄介 10歳 通知表に「授業中落ち着きが無い」と書かれる。＄2,000はらう。」「聡美 17歳 テニスの県大会で2位の成績を残す。＄20,000もらう。」などのようにボード上の99のマス目のうち56マスに対し、実際に起こったエピソードを入れることができる。結婚からゴールのマス目には、これから実現したい夢や目標などのイベントを入れるとゲームが盛り上がる。

サイズはパッケージが300×510×75ミリ、ゲームボードは495×595×2ミリ。ルーレットがゲームボードにつき、自動車コマ6個や旗、人物ピン60本、想い出の品カード、お金、保険証券、株券などおなじみの「人生ゲーム」用のアイテムも一通り揃っている。

なお注文してから完成し、手元に届けられるまでは45日ほど必要。各種作業も必要なので、スケジュール調整と素材はしっかりしておかねばならない。

リリースによると「オーダーメイド人生ゲーム」は今回の結婚するカップル向けを皮切りに、還暦のお祝い用や家族の軌跡を再現したもの、さらには会社の社史を描いたものなどさまざまなパターンのサービスを検討していくという。

ボードゲームというと「子どもっぽい」というイメージが日本では強いが、海外では立派な大人の趣味として認知され、文化の一形態として認められている。カップルにしても還暦を迎えたご高齢の人にしても会社にしても、それぞれの歴史を振り返り、さらに先を見すえながら気軽に楽しく遊ぶことは、決して子どもじみたものではない。きっと楽しい、有意義なひとときを過ごせるはずだ。

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