「是出世志名仁(これでよしなに)」の発売元は、10円まんじゅうや有名政治家をモチーフにしたお菓子(【最近では「太郎ちゃんの牛乳カステラ」など】)をはじめ、イメージとインパクトと企画力でつっぱしる大藤。ネーミングはまさに前世紀末期に流行った、バイク走行集団のグループ名。

是出世志名仁(これでよしなに)パッケージ

記事にもあるように、発売元では36枚入り・2100円のもののみとあるが、実際には20枚入り1050円、5枚入り525円の三種類。今回は20枚入り・5枚入りを調達。どれを開けても瓦せんべいの枚数以外は同じなので、一番小さな5枚入りの箱を開けてみる。

5枚入りの中身

瓦せんべい以外に入っているのは説明用パンフレット、そして開運招来の巻き袋入りの慶弔小判(当然レプリカ)。

瓦せんべいそのものは小判の形をしているが、それ以外はまさにシンプルな瓦せんべい。

小判型瓦せんべい。大きさ比較のため500円玉を並べてみる

説明書きによると、厳選した国内産小麦粉と新鮮な卵をふんだんに使用して一枚一枚江戸の香りを現代風に仕立てたという。昔の瓦せんべいを食べた事はないので分からないが、恐らく今風なのだろう(笑)。

気になる小判は金色に光り輝く、レプリカにしてもなかなか良く出来ている品質のもの。重さは23g、サイズは72×40ミリぐらい。ちょっとした「ずっしり感」がある。

箱の上に小判を乗せて見る。やはり大きさ比較のために500円玉を横に置いてみた

巻き袋の説明によればこの小判を財布に入れておくと無限のパワーを引き出し、金運・開運が身につき、比類ない幸運とビッグチャンスが舞い込んでくるという。ビッグチャンス云々は別としても、縁起がよさそうなことだけは間違いない。

「是出世志名仁(これでよしなに)」の使い道について、説明書によると次のような状況を想定している。

「思わず頬(ほお)がゆるんでまわりに笑いが広が」るのだそうな。確かに、はじめてこれを見せられたら、ついあの名セリフ「お代官様、ひとつこれでよしなに」「おぬしもなかなか悪じゃのう」を口走ってしまうに違いない。

相手が多分なりともジョークを理解してくれる人でないと、逆に悲劇を引き起こしかねないことには注意しなければならないが、相手を選びさえすれば最強の贈呈アイテムとなるだろう。

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(最終更新:2013/08/18)