ブラジルの白いワニ、正月早々行方不明に

2008年01月05日 12:00

アルビノワニイメージ【BBC NEWS】が伝えるところによると、ブラジル西部にある【Mato Grossoq連邦大学】付属の動物園から、7匹の白いワニこと「アルビノワニ(albino alligators)」が行方不明になり、警察が調査を進めている。海外で高値で販売するために盗難にあったのかもしれないと警察側では説明している。

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突発性の遺伝子不良などで動物個体の色素がほとんど現れず、白、あるいはそれに近い色で生まれる固体のことを「アルビノ」と呼んでいる。アルビノのワニ(白というより薄いピンク色をしている)は確率的に何万分の一の割合でしか世に現れず、さらに野生のアルビノワニは目立ちやすいことから攻撃を受けやすく、生存確率も非常に低い。まさに「レア」なワニで、一匹あたり1万ドル(110万円)もの価値があるともいわれている。

今件はブラジルのテレビGloboが伝えたもの(【該当記事】)。昨年の大晦日にエサを与えた時はまだ姿を見せていたが、1月2日の朝に再びエサを与えに顔を出したところ、いなくなっていたという。

該当する動物園にいたアルビノ(白い)ワニ

該当する動物園にいたアルビノ(白い)ワニ
該当する動物園にいたアルビノ(白い)ワニ

警察によると現時点では11ヘクタールの面積を持ち800頭もの動物を納めているこの動物園内に、侵入した形跡はなかった。また警察では、このような盗難で「不正入手」した動物を取り扱い業者たちが徹底した秘密主義を貫いているので、調査は難航するだろうともコメント。さらにある動物愛護団体のコメントによると、世界の不正な動物の取引の約1割がブラジルで取得され、主にアメリカとヨーロッパへ売却されるという。

「白いワニ」というと日本では某漫画家がスランプにおちいった際に登場するものとして知られている程度で、ホンモノの白いワニを見たことがあるのは動物(特にワニ)愛好家くらいなものだろう。同動物園以外ではアメリカのニューオリンズにある【Audubon動物園】のものが知られている程度。

「レアなワニがいなくなって、困ったワニ」と洒落で済ませるつもりはないが、それにしても正月早々動物園やその動物園でワニたちを楽しみにしていたお客、そしてなによりワニ自身にとってはた迷惑な話ではある。

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