水の上までスイスイ走る! 日本初・水陸両用タクシーが大阪で運行(運航)開始

2008年01月01日 19:00

水陸両用タクシーイメージ国土交通省近畿運輸局は2007年12月26日、水陸両用のタクシーの運航が今年から始まることを発表した。水陸両用の車両が用いられ、一般のタクシー乗り場での乗りつけではなく、時間制運賃(ハイヤー契約)のみ。受付は営業所で行なわれる(【発表リリース、PDF】)。

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今回スタートする水陸両用タクシー(2台)はハイヤー式の観光タクシーで、「水の都・大阪」の再生を目指すNPO法人の【大阪・水かいどう808】などが近畿運輸局に手続きをしていたもの。すでに同NPOでは水陸両用観光バスを用いた【大阪ダックツアー】を運営しており、今回の水陸両用タクシーはそれに続くものとなる。

陸上だけでなく水上も走行するため、近畿陸運局には道路運送法上の手続きだけでなく、海上輸送法に対する手続きも行なっていた。事業主体も陸上は日本タクシーだが、水上は大阪・水かいどう808と、同一車体ながらも分かれている。

今回用意された水陸両用車両はドイツ製のRV車タイプで形式名はAR2800SR。全長4.7メートルで全幅は1.9メートル、全高は2.4メートル。陸上は最大時速140キロ、水上は時速15キロまで出すことが出来る。

装備される水陸両用タクシー。

装備される水陸両用タクシー。
装備される水陸両用タクシー。ちなみに名前は「がいあ号」と「がいあII号」とのこと。

陸上では当然車輪で走るが、水上では車体の下部が密閉されて水が入らないようになっているので水に浮き、その上で収納されているスクリューを出して航行する。定員は陸上のみなら6人、水上では5人だが、1タクシーにつき陸上・水上それぞれのドライバーが乗るため、お客は3人までとなる。現在のところ陸上観光とともに毛馬桜之宮公園(大阪市都島区・北区)一帯の水域観光が行われる予定であるという。

小型船舶資格と普通二種免許(従業員としてのタクシー免許)の両方を持つ人は滅多にいないため、今回は「水陸ドライバーそれぞれが乗車する」(=一人分乗客数が減る)という少々もったいない話になっているが、人材が揃えばこの問題も解決されるだろう。陸だろうと水上だろうとお構いなしに走り回り大阪市内の名所を観光する、日本初の「水陸両用タクシー」。競争率は高そうだが、大阪へ観光に訪れた際には試してみるのも良いだろう。

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