エリア51の新しい名称は「Homey Airport(居心地の良い空港)」

2008年01月27日 12:00

エリア51イメージアメリカ・ネバダ州南部にある空軍基地「グレーム・レイク空軍基地」はエリア51とも呼ばれ、その機密性や特性からさまざまな映画や小説のネタとして注目を集めている。アメリカにはエリア51を専門とするファンサイトまである始末。【Air Force Times】によると、この基地の新しい公称は「Homey Airport(居心地の良い空港)」であり、その由来はかつて関係者が使っていた俗称であるという。

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「エリア51」といえば、映画『インディペンデンス・デイ』では宇宙人に対する研究拠点として描かれ、ドラマ『Xファイル』でもUFO技術を元にした新兵器開発施設として登場している。他にも多数の物語で「エリア51=異星人やUFOの研究施設」という描写が見受けられる。これは「エリア51」が特秘レベルの秘密のヴェールに包まれていること、軍も政府も存在について公式に否定も肯定もしないこと、各種マップサービスでもモザイク処理などが施されていること、現地でも厳重な警備が敷かれていることなど、神秘性の高さからくるもののようだ。実際にはさまざまな(特に空軍の)試験・研究機体の実験や各種科学技術の研究が進められているようで、それら試験機体の姿がちょくちょく確認されている。

「Homey Airport」が使われだしたのは1960年代、後にSR-71ブラックバードと呼ばれる高高度偵察機の原型となったA-12が同基地で運用されはじめてから。A-12を操るCIAのパイロット自身ですらこの基地の名称を飛行日記に記載できなかったので、「Home Plate(ホームプレート、野球の「本塁」)」との呼び名を使った。そしてその名称が長年使われていくうちに略され、「Homey(居心地の良い)」になったのだという。

また最近の航空管制システムやナビゲーションシステム上はエリア51付近を「KXTA」と表記している。これは「K」がアメリカ国内のみで使われる符号、XTAは「地球外の空港」を意味しているとのこと。

地球外の空港云々は眉唾っぽいところがある。一方、基地内にいるパイロットですらその基地名を飛行記録に使えず、仕方なく野球の「本塁」にランナーが戻ってくるのをなぞらえてその名をつけたというあたりは、いかにもアメリカ人らしい。

しかしKXTAが使われようが「居心地の良い空港」という名称が使われようが、やはり多数の人にとっては「エリア51」こそが「宇宙人調査や妙な実験を繰り返している謎の空軍基地」として変わりない呼び方であるに違いない。

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