2008年の業界展望 ネット業界は「千変万化」非ネット業界は「暗中模索」

2008年01月31日 12:00

時節イメージソフトバンク・ヒューマンキャピタルは1月30日、同社が運営する転職サイト【イーキャリアプラス】において実施した、2008年の予測に関するネット調査結果を発表した。それによると2008年の展望について四文字熟語で表現した場合、、インターネット関連業界に勤めている人は「千変万化」「日進月歩」、非インターネット関連業界に詰めている人は「暗中模索」と答えた人がもっとも多かった。インターネット業界とそうでない業界の間には、言葉一つを見ても将来への認識が多少なりとも異なるようである(【発表リリース】)。

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今調査は1月22日から24日、イーキャリアプラス上で20~30代の男女400人(インターネット関連業界勤務・非インターネット関連業界勤務各200人)に対して行なわれたもの。男女・年齢構成比は非公開。転職サイト上で実施されたことを前提にデータを見る必要がある。

それぞれの人が働く自分の業界について、2008年の展望を四文字熟語で表すとどのように表現できるか。この問いに対し、インターネット業界では「千変万化」がもっとも多く24.5%、それと同数で「日進月歩」も24.5%だった。

自分の業界について、2008年の展望を四文字熟語で表すと
自分の業界について、2008年の展望を四文字熟語で表すと

一方、非インターネット業界では「暗中模索」がもっとも多く28.0%、次いで「日進月歩」23.0%となっている。トップ2を見る限り、インターネット業界そのものは2008年においては色々な変化が期待できる一方、非インターネット業界では苦戦が続くのではないかという考えが支配的なように見える。

もっとももう少し掘り下げてみると、違った面も見えてくる。それぞれの業界についてトップ5を順に並べてみると次のようになる。

■インターネット業界
1.千変万化
1.日進月歩
3.悪戦苦闘
3.暗中模索
5.紆余曲折

■非インターネット業界
1.暗中模索
2.日進月歩
3.悪戦苦闘
4.千変万化
5.紆余曲折


提示された選択肢上の問題もあるだろうが、非インターネット業界がすみからすみまで「見通し暗いなぁ……」と考えている人ばかりではなく、「苦労はするだろうが色々と進歩・変化はありそうだ」という期待は損なわれていないことが分かる。ただ、インターネット業界の方が楽観論の割合が高いに過ぎない。

一方で「業界そのものの見通し」ではなく「自分自身の仕事の抱負」についてたずねると、また違った面が見えてくる。回答があまりにもばらついているのであくまでも参考値程度にしか使えないが、それぞれの業界トップ3について見ると次の通り。

■インターネット関連業界
1.忍
2.進
3.新

■非インターネット関連業界
1.進
2.上
3.忍


「周囲環境」ではなく「自分自身の意気込み」においては、むしろ非インターネット業界の人の方に積極性が見えてくる。

まとめてみると次のようになるのだろうか。

・インターネット業界……業界そのものは色々と変化に富んだ楽しいことになりそう。しかし携わる人それぞれは、その変化ゆえに苦労も多く、耐え忍ぶことを覚悟している。
・非インターネット業界……業界自身は結構大変そうで環境の悪化も予見。しかし関係する人たちにとってはステップアップのチャンスだと考えている向きもある。


人によって解釈は異なるのだろうが、このように読み取れなくもない。


業界そのものの見通しや実情は社会の仕組みや世情によって変化することが多く、構成する一人一人の動きは何の影響も与えないように見える。しかしそれぞれは確実にその業界を形作る要素に他ならない。ほんの少しであっても自分の努力や成果は、勤めている業界を作用しうる。

第三者的な立場から業界の見通しを考えると共に、自分自身も「その一人」と心に定め、進んで物事を成し遂げようと考えてみよう。皆が同じ思いで事を成せば、来年同じような調査をした時には、今年以上にポジティブで明るい回答が上位を占めるに違いない。

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