入浴剤 気持ちよいのに気を取られ 滑りやすさに 十分ご注意

2007年12月27日 08:00

入浴剤イメージ国民生活センターは12月26日、入浴剤の中にはお風呂に入れると入れない場合よりお湯が滑りやすくなるものもあるとして、「転倒に注意するように」という呼びかけを行なった。呼びかけ文によると、入浴剤は買った本人以外が使うことも多く、また一回分ずつ袋に分けて利用するものがほとんどのため、注意書きに目を通さない場合が多いという特殊事情も、入浴剤による転倒事故の可能性を高めているらしいとしている(【発表リリース】)。

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リリースによると国民生活センターでは市販されている入浴剤15品目について実際に、お風呂に見立てたステンレス製の容器にお湯を入れて、シリコンゴムのすべりやすさを比較。すると「滑りやすい」と表記されている商品では単なるお湯よりやや滑りやすくなる~5倍ほどの滑りやすさが計測された。仮に、ということで規定量の2倍の量を入れたところ6倍以上の滑りやすさが計測された商品もあった。「滑りやすい」という表記がない(つまり入れてもあまりすべらないだろうと判断されている)商品についても、単なるお湯と比較して2倍に近い滑りやすさが計測された商品もあった。

滑りやすさテスト計測結果。A01~A11は「滑りやすい」表記あり、B01~B04は表記なし。
滑りやすさテスト計測結果。A01~A11は「滑りやすい」表記あり、B01~B04は表記なし。

リリースでは1998年以降に報告された、入浴剤を利用した際にすべってしまった事例が4件報告されている。国民生活センターではこの調査結果を受けて、利用者一般、特に高齢者や子ども、妊婦に注意をうながすと共に、業界団体に対して一層分かりやすい表記をしたり、滑りにくい素材に変更するなどの改善を求めている。

冒頭でも触れたが入浴剤は自分で購入して直接利用する以外に、他の家族が買ったりプレゼントでもらう場合も多い。また、規定量よりついつい入浴剤を多く入れてしまうこともあるし、箱から取り出して一袋単位で利用するケースが多いため、注意書きに目を通さない人がほとんどのはず。

例えば浴槽に入る時に先に踏み入れた足が、浴槽の底で滑ってバランスを崩し転倒してしまう……というシチュエーションは容易に想像できる。言葉通り「痛い目」にあってからでは遅いので、くれぐれもご注意されたし。

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