シニア世代の健康法「睡眠」「野菜」「風呂入る」

2007年12月23日 19:00

時節イメージ【MDBネットサーベイ】が12月21日発表した調査結果によると、シニア世代がもっとも好む健康法は「よく眠ること」であることが明らかになった。上位には他に「野菜を多く取る」「風呂に入る」など、特別に何か新しい行動をとるものではなく、日頃の生活習慣の中での健康法を楽しんでいるようだ(【発表リリース】)。

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同調査は12月11日から12日までの間、50歳以上の男女を対象にインターネット経由で行なわれたもので、有効回答数は395票。年齢構成比などは未公開。回答数がやや少なめなので世間の実情とはぶれが生じている可能性がある。

調査対象となった50歳以上の人に、好きな、あるいは現在行なっている健康法をたずねたところもっとも多かったのはズバリ「よく眠る」ことで55.4%となった。5割以上の得票を得ているのはこの他に「野菜を多く摂る」の50.8%のみ。

好きな健康法
好きな健康法

十分な睡眠は心身を安らげ、体力を回復させる。「よく眠る」は健康維持には欠かせない要素ではあるが、健康法というより「日常生活の上で気をつけねばならないこと」に近い気がする。あるいは「有効と思われる健康法」ではなく「好きな健康法」という問いであることから、単に「寝るのが好き」という意味も併せ持っているのだろうか。

食生活関係の項目が「野菜を多く摂る」以外に「栄養のバランスを取る」「塩分をひかえる」「食べ過ぎない」「偏食しない」など多く見受けられるのが目に留まる。「健康法」として身近な存在で、容易に実行できるものに食関係のものが多いという証しだろう。それと同時にこれまでいかに食生活がずさんだったかを示す結果ともいえる。

第三位に「風呂に入る」あたりは、温泉好きなご老体が多いことからも「好きな」健康法として選ばれて当然といえよう。他にも「ウォーキング・散歩をする」など、高齢者が好きなことの中に健康法が巧みに組み込まれていることが分かる(あるいは健康法としてたしなんでいたらいつの間にか好きになってしまった、健康法そのものを好きになってしまったのかもしれない)。

気になるのは回答者が325人であるという表記。残りの70人は「好きな・実行している健康法が無い」ことも推測される。それはそれで悲しいものだが、「意図的に実施している健康法が無くとも自分は十分に健康だ」という強い意志の表れなのだろうか。


調査結果では他に、「好んでする話題」も紹介されているが、上位には「旅行」「ニュース」などがつき、色々なテーマが対象となっていることが分かる。年を取ると仲間内では「自分の自慢話(勲章や名誉、業績など)」「自分の病気のこと」「孫」の3要素の話しかしないという逸話を耳にしたことがあるが、実際には自分の現状における身のまわりの出来事を色々と話題にしているようだ。

しかしその話題ランキングでは「食べ物・飲み物」のあとに、ようやく「健康」が入っている。色々な健康法を好み実践していることから「健康」気になるテーマではあるのだが、自分でトライし成果を体感するのはともかく、相手の実情を知って気まずい思いをするよりは、との気配りからあまり話題にはしないのだろうか。

あるいは「病は気から」の言葉通り、病気のことを口にする行為自身が「気分的に病んでいる」と思われるのがイヤなのかもしれない。ポジティブに「誰でも出来る、知っていて得する健康法」なら気分的にもプラスになるのだが……だからこそ、お昼のワイドショーでも健康法に関する話題が人気を集めているに違いない。

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