最長寿県は長野と沖縄、寿命は西高東低?!

2007年12月18日 08:00

老人イメージ厚生労働省は12月17日、2005年度における都道府県別生命表の概況を公式サイト上で公開した。それによると前回調査の2000年度と比べ、すべての都道府県で延びていることが明らかになった。男性では長野県の79.84歳、女性では沖縄県の86.88歳がもっとも長い結果が出ている。逆にもっとも短い寿命を示したのは男女ともに青森県で(76.27歳/84.80歳)、男性の場合には3年以上もの寿命差が県の違いで生じていることが分かった(【発表リリースページ】)。

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今調査は1965年以降5年ごとに行なわれているもの。生命表とは「ある人口集団の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したもの」。特に「0歳児があと何年生きられるかの平均余命」は「平均寿命」という呼び方で知られている。

2005年度分における平均寿命は全国では男性78.79歳、女性で85.75歳。もっとも長寿な県は男性では長野県の79.84歳、女性では沖縄県の86.88歳。以下男女毎にベスト5をあげると次のようになる。

■長寿(平均寿命が長い)県ベスト5

[男性]
1位……長野県(79.84歳)
2位……滋賀県(79.60歳)
3位……神奈川県(79.52歳)
4位……福井県(79.47歳)
5位……東京都(79.36歳)

[女性]
1位……沖縄県(86.88歳)
2位……島根県(86.57歳)
3位……熊本県(86.54歳)
4位……岡山県(86.49歳)
5位……長野県(86.48歳)


男女・都道府県別平均寿命
男女・都道府県別平均寿命
男女・都道府県別平均寿命。上が男性、下が女性

また、前回調査の2000年と比べて平均寿命がもっとも延びたのは、男性では滋賀県・岡山県の1.41歳、女性では大分県と鳥取県の1.36歳となっている。上記図版を見ると、関東以南では分布がばらけており傾向がつかみにくいが、東北・北海道地域では比較的寿命が短めであることが分かる。

もっとも平均寿命が短いのは男女とも青森県。青森では肺炎や不慮の事故、交通事故などによる死因は少ないが、心疾患(心臓病)や脳血管疾患(脳卒中)で亡くなる人の順位がそれぞれ11位・10位(男性の場合)と比較的高いポジションにある。男性で46位の秋田県は心疾患こそ42位だが脳血管疾患では5位、女性の46位を占める栃木では脳血管疾患が4位と、それぞれ特徴のあるデータが出ている。

県毎の社会文化・食生活の違いでこれらの差異が生じているものとも思われるが、地域にあった医療保険対策を講じて欲しいものだ。

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