「クリスマスは自宅でのんびり」が世間の主流なのか? 大人への調査も同じ結果に

2007年12月16日 12:00

クリスマスイメージ【高校生 今年のイブは のんびりと 自宅で過ごして ケーキをつまむ】にもあるように高校生に対してクリスマスの過ごし方を尋ねたところ「自宅でのんびりと過ごす」という回答が多数意見を占めたのは先にもお伝えした通り。ところが【マクロミル(3730)】が12月14日に発表した「2007年 クリスマスに関する調査」結果によると、20歳以上の大人の間にも、「クリスマスは自宅でのんびりと過ごす」という考えが浸透していることが明らかになった。調査機関や調査方法が別ルートであるものの、非常に興味深い結果といえる(【発表ページ】)。

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今調査は関東の1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)の20~59歳の男女に対して12月5日から6日の間に行なわれたもので、有効回答数は516人。地域的なかたよりや回答数がやや少なめのため、世間全般の傾向とは多分なぶれが生じている可能性を考慮してデータを見る必要がある。

今調査では「クリスマスに欲しいプレゼント(ちなみに男性は腕時計、女性はアクセサリーがトップ)」「クリスマスにかける予算」「行ってみたいイルミネーションスポット」などの質問が行なわれているが、ここでは先の「高校生に対する問い」と比較するため、「クリスマスの過ごし方」「クリスマスに過ごす相手」の2つを取り上げてみる。

■クリスマスの過ごし方
[1]男性
1位……家でのんびり過ごす(41.5%)
2位……特に決めていない・わからない(20.9%)
3位……仕事(15.5%)
4位……ホームパーティー(12.4%)
5位……デート(8.5%)
6位……レストランなどで外食(7.8%)
7位……飲みに行く(4.3%)

[2]女性
1位……家でのんびり過ごす(46.1%)
2位……ホームパーティー(27.5%)
3位……レストランなどで外食(16.7%)
4位……デート(13.2%)
5位……特に決めていない・分からない(12.0%)
6位……仕事(9.7%)
7位……ショッピング(7.8%)

■クリスマスに過ごす予定の相手
1位……家族(61.2%)
2位……恋人(13.4%)
3位……一人で過ごす(9.1%)
4位……友達(3.7%)
-……その他(1.9%)
-……特に決めていない・分からない(10.7%)


これを先の「高校生の意見」と比較するため、高校生からの回答をそのまま再抽出してみる。

■今年のクリスマスの過ごし方(高校生)
[1]男子高生
1位……自宅でのんびりする(37.5%)
2位……わからない(30.3%)
3位……ホームパーティーをする(15.5%)
4位……勉強をする(13.6%)
5位……バイトをする(7.6%)
6位……映画を見に行く(6.4%)
7位……レストランなどでディナー/テーマパーク・遊園地に行く(3.8%)

[2]女子高生
1位……自宅でのんびりする(34.8%)
2位……ホームパーティーをする(28.4%)
3位……わからない(22.3%)
4位……勉強をする(16.2%)
5位……バイトをする(9.2%)
6位……レストランなどでディナー(4.9%)
7位……テーマパーク・遊園地に行く(4.0%)

■クリスマスに過ごす予定の相手(高校生)
1位……家族(38.5%)
2位……同性の友達(25.5%)
3位……恋人(12.0%)
-……特に決めていない・分からない(32.4%)


これらを比較すると次のようなことが推測できる。

・「クリスマスは自宅でのんびり過ごす」という傾向は子ども、大人を問わずのようだ
・高校生の時には「誤差の範囲」としていた「女性の方がクリスマスにはアクティブになる」という傾向は誤差ではなく、実際の傾向としてあるらしい(男性では2位だった「特に決めていない・分からない」が女性では5位に留まり、得票率も半数強に過ぎない)
・「クリスマスを恋人と過ごす」という回答は大人でも1割強。「クリスマスは二人きりで(略)」というシチュエーションは子どもも大人も苦手なのかもしれない
・クリスマスにホームパーティーという過ごし方はある程度浸透しているようだ。このスタイルは男性よりも女性の方が好きらしい


クリスマスという年に一度のイベントにも関わらず「自宅でのんびり」という生活スタイルが老若男女を問わずもっとも支持されているという、意外な結果が出たことになる(もちろんデータの取得状況や環境などの違いがあるので、断言をするには同じ条件下で調査しなければならないのだが……)。

無理して外で浪費するより
自宅で雰囲気を楽しむクリスマス。
または「寝て過ごしマス」。

外出したり特別な用意をしないあたり、「不景気なのか」という推測もできたが、クリスマスにプレゼントを贈る予定がある人は46%にものぼっているし、プレゼントの予算は恋人間では「男性→女性」が4万2840円、「女性→男性」が1万5774円とする結果が出ている(約3倍……ぶちぶちぶちぶち)。クリスマス全体にかける予算の平均は男性が2万6701円、女性が2万1121円とそれほど安いわけではない。

ただ、「行ってみたい場所」の上位に挙げられている「東京ミッドタウン」「六本木ヒルズ」でリッチなクリスマス気分を満喫するには多少額が不足しているのも事実。豪華な場所で雰囲気だけ楽しんで(レストランなどは使わずに)予算の少なさを嘆くよりは、場所代を節約するために自宅でパーティーを開きちょっと豪華な料理に舌鼓を打ったり、あるいはケーキをつまむくらいで何も特別なことはせずに疲れをいやした方が良い、と判断しているのかもしれない。


(最終更新:2013/08/18)

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