出来高はやや細いものの…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週連続の買い超しに

2007年12月13日 19:30

株式イメージ東京証券取引所は12月13日、12月3日から12月7日(12月第1週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆0243億9764万2000円なのに対し、買い総額は6兆1381億6107万5000円となり、差し引き1137億6343万3000円の買い超しとなった。外国人投資家は先週から引き続き二週連続の買い超しをし、先週よりわずかながら買い超し額も増加している。一方、個人と証券会社の売り超し状況は変わらず、これで売り超しは個人・証券会社、買い超しは法人・外国人と二分した形が二週連続することになった(【最新発表リリース、PDF】)。

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12月3日から12月7日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆1623億2817万1000円/1兆2484億8508万6000円(861億5691万5000円買超)
・個人……1兆9697億7077万3000円/1兆7112億0831万7000円(2585億6245万6000円売超)
・外国人……6兆0243億9764万2000円/6兆1381億6107万5000円(1137億6343万3000円買超)
・証券会社……1335億4349万8000円/1208億4631万0000円(126億9718万8000売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

10月9日~12日……1545億3050万8000円買超
10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
11月5日~9日……2264億5398万9000円売超
11月12日~16日……1965億1031万6000円売超
11月19日~22日……2439億9649万5000円売超
11月26日~30日……944億5589万8000円買超
12月3日~7日……1137億6343万3000円買超


今回発表週は先週に続く不安定な値動きをしながらも日経平均でどうにか1万6000円にタッチすることが出来、次週(つまり今週)の値動きが多少期待できるような展開となった。出来高はやや細いものの、外国人らによる買いが進められているものと思われる。ただ、多少慣れを感じてはいるもののサブプライムローン関連によるニュースで相場が急降下することは日常茶飯事であるし、物価の値上げや原油価格の急変、為替相場の変動も市場を大きく動かす要因として引き続き潜伏を続けている。特に今週末(つまり明日)から来週にかけては大きなイベントが多数ひかえている。外国人投資家の動向には注意を払う必要があるだろう。

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