疑心暗鬼感が支配的…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、四週ぶりに買い超しに転じる

2007年12月07日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は12月6日、11月26日から11月30日(11月第4週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆5713億1535万1000円なのに対し、買い総額は6兆6657億7124万9000円となり、差し引き944億5589万8000円の買い超しとなった。外国人投資家は四週ぶりにわずかな金額ではあるが買い超しに転じたことになる。法人は相変わらず買い超しを続けており、これで売り超しは個人・証券会社、買い超しは法人・外国人と二分する形になった(【最新発表リリース、PDF】)。

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11月26日から11月30日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆0663億2980万6000円/1兆2952億1372万6000円(2288億8392万0000円買超)
・個人……2兆0015億1232万3000円/1兆6304億7702万9000円(3710億3529万4000円売超)
・外国人……6兆5713億1535万1000円/6兆6657億7124万9000円(944億5589万8000円買超)
・証券会社……1408億7134万9000円/1170億1772万5000円(238億5362万4000売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

10月9日~12日……1545億3050万8000円買超
10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
11月5日~9日……2264億5398万9000円売超
11月12日~16日……1965億1031万6000円売超
11月19日~22日……2439億9649万5000円売超
11月26日~30日……944億5589万8000円買超


今回発表週は日経平均でおぼつかない足取りのような値動きをしつつも、どうにか1万5000円を底値にするような堅調気味の相場展開が続いた。ただ、噂やちょっとした報道で売り買いが大きく動くという「エネルギーが溜まっていて何か動くためのきっかけが欲しい」状態の様相も感じられ、疑心暗鬼感が支配的なのは否めない。

今週はサブプライムローン関連の動きがいくつかあり、今のところはややポジティブに相場も判断しているもよう。このまま事態が好転したままカタがついてくれれば良いが、さらなる下降要因をはらんだままの展開となる可能性も否定できない。多くの投資家にとっては判断に迷う日々が続くことだろう。

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