F-22ステルス戦闘機のパイロットへの登竜門は?

2007年12月02日 12:00

F-22イメージ最近は沖縄の嘉手納基地に飛来しただけで某隣国を震え上がらせたことでもその名をとどろかせた、アメリカ空軍のF-22ステルス戦闘機ラプター(Raptor)。飛行機、中でも戦闘機に憧れる人にはある意味最強・最高峰に位置するF-22にほれ込み、「できることならF-22のパイロットになりたい」という人もいるだろう。そのような夢を持つ人へのアドバイスが【AirForceTimes】に掲載されていた。タイトルは「F-22を操縦したい? 列に並んでネ(Want to fly the Raptor? Get in line)」というもの。

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F-22(F22)ラプターイメージ記事によれば「現行機のF-15Cイーグル戦闘機を操縦できるようになるか、F-22のパイロット候補生になれるように、学生パイロット訓練試験においてとりわけ高い点数を取ること」とアドバイスしている。前者についてはどこの空軍にもよくある話「現行機のベテランパイロットを新鋭機に乗せる」というパターンによるもの。

後者は元記事でも具体的な学生のインタビューと共に掲載されている。パイロット候補生の中でも抜群に優秀な成績を収めた人が、F-22のパイロットの候補生になれ、残りはF-15Cの候補生として移転させらせるというもの。

両者の割合は「F-15のベテランパイロット」対「パイロット候補生からの抜擢」が68対32だが、将来的にはこの割合が85対15にまで変わることが示唆されている。ただでさえ数が少ない新鋭機F-22は議会の「高すぎる」という突き上げを受けて、当初予定の388機から200機強にまで配備数を減らされてしまった。ますます貴重になった機体には、やはりベテランパイロットを乗せて効率を高めたいという思いは分からないでもない。

ちなみにF-22とは別ラインで装備が予定されている新鋭機F-35ライトニングIIは総合攻撃戦闘機であるため、こちらはF-15ではなくF-16とA-10のベテランパイロットに優先権があるようである。「F-22はあきらめてF-35に!」と考えている人は、まずF-16かA-10の操縦桿を握る必要がある、ということだろう。

もちろん日本人がアメリカ空軍のパイロットになれる可能性はほとんどゼロに等しい。もしアメリカ空軍のF-22を操縦したいと思うのなら、まずはアメリカに移住してアメリカ国籍を取得するのが先になるだろう(笑)。

航空自衛隊がF-22を装備すれば「F-22のパイロットになる」という夢がかなえられる可能性は飛躍的に高まるが、アメリカ議会では他国への提供を頑なに拒んでいることや、防衛省の装備品がらみの問題が長引きそうなことを見るに、ここしばらくは不可能と思った方がよさそう。

多くの人にとってF-22のパイロットは夢のまた夢の話であり、願望はフライトもののゲームソフトなどでかなえて満足させるのがもっとも現実的なようである。

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