気になるお年玉の平均相場、7割強が「お札一枚」!?

2007年12月28日 06:30

お年玉イメージgooリサーチは12月27日、読売新聞社との共同調査企画として、お年玉をあげる側に2008年の正月のお年玉相場に関する調査の結果を発表した。それによると子どもにあげるお年玉の平均額は「5000円以下」と答えた人が7割強を占めていたことが明らかになった。個人ベースの「景気回復は遠い」という言葉が広がる中、お年玉相場も冷え込んだものになりそうな雰囲気が感じられる(【発表リリース】)。

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今調査は12月上旬にインターネット上で子どもや孫がいる20歳以上の人を対象に行なわれ、1093人が回答した。具体的な年齢階層や男女比などは非公開。

「一人当たりのお年玉予定平均額は」と、お年玉をあげる側にたずねたところ、「3000円以下」「3000円超~5000円以下」がそれぞれ3割強を占めるという結果になった。

「一人当たりのお年玉予定平均額は」(お年玉をあげる側から)
「一人当たりのお年玉予定平均額は」(お年玉をあげる側から)

「5000円以下」でくくると、実に73%の人が「一人当たり5000円以下」と考えていることになる。対象が絞り込まれておらず全般的に「お年玉」としていることや、前年度の調査データがないので一概には言い切れないが、かつては「ポチ袋に万札は当たり前」とすら言われていたバブル時代と比較すれば、大人側の厳しい経済事情が透けて見えそうな結果といえる。

ちなみに「1万円以上」と答えたのは合わせて約4%。さすがに「3万円超」は皆無だったようだが、「2万円超~3万円」には1.0%未満の人が該当していることになる。回答数が1001人とあるので、単純計算で10人弱。どのような家庭なのか、一度見てみたい気もする。

さて、当方(不破)としてはよほどの事情がない限り、お正月に自分の子どもやなんらかの形で親戚に会った場合、お年玉はあげるものだと思っていた。いわばご飯を食べる前には「いただきます」と言う習慣のような感覚だ。しかし今調査によると、「自分の子どもにお年玉をあげる」と回答した人は79%と約8割でしかなかったという。

■今年のお正月に自分の子ども・孫にお年玉をあげる予定?

・あげる……79%
・あげない……21%

■今年のお正月に親戚など他人の子どもにお年玉をあげる予定?

・あげる……72%
・あげない……28%


設問がややあいまいなのと公開情報が限られているので断言はできないが、「子ども」以外に「孫」も含まれていることから、「あげない」という回答層は「あげたくてもお正月に会う予定がないからあげられない」という意見を多数含んでいるのかもしれない。そう考えなければ、百歩譲って他人の子どもにはともかく、自分の子どもに「お年玉をあげない」と答えた層が2割強もいるというのは少々寂しい気がする。


調査結果元では「景気回復の実感がつかめない中、子を持つ親の厳しいお財布の事情が透けて見えそうだ」という表記が見られる。上記回答群の中の「自分の子ども・孫にお年玉をあげない」層の可能性として「身近に対象がいない(自分の子どもの家族や孫が別居している、祖父母家族など)」を例示したが、単純に「家計事情が厳しいのでお年玉はナシ」という可能性も否定できない。

景気が悪いという事情は分かる。しかしもし本当に「あげない」層の多数が、「離れて住んでいるから」ではなく「お財布事情がきびしいから」なのだとしたら、少々寂しい現状であるといえよう。

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