5年でブログ・SNSは4倍、オンラインゲームは2倍以上に成長……野村総研市場予測続報

2007年12月20日 08:00

時節イメージ先日【「5年後のゲーム機市場は現在の16%にまで縮小」野村総研が予想】でもお伝えしたように、「次世代機の開発・発売がないと据え置き型家庭用ゲーム機市場は5年後に現在の16%にまで縮小する」と予想した野村総合研究所の「2012年までの国内IT主要市場の規模とトレンドを展望」の続報が12月19日に発表された。それによるとブログやSNSの市場は5年間で4倍近く、消費者向け電子商取引(BtoC EC)は2倍強の10兆円市場にまで拡大すると予想している。オンラインゲーム市場も2倍以上の4580億円という予想数字が見られる(【発表リリース】)。

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これは野村総研が2012年までの日本国内における主要IT市場について分析と規模予想を行なったもので、今回は前回に続きネットビジネスや携帯電話市場などの分野に関する予想。

おおざっぱに概要をピックアップすると以下の通り。

5年後の2012年には……

・消費者向け電子商取引は現状の4兆9387億円から2倍強の1兆0323億円に
・ブログやSNSは443億円から4倍近くの1758億円に
・モバイルソリューションは2323億円から3倍以上の7060億円に
・モバイルコンテンツは3530億円から3909億円に
・音楽配信は406億円から2倍以上の880億円に
・オンラインゲームは1850億円から2倍以上の4580億円に

変化すると予想


数年前まで影も形もなかったブログやSNSがここまで急成長したのはすでにご承知の通りだが、今後も同じようなスピードで成長していくかの見通しは不透明。5年後にはまったく別のスタイルのものが主流となっている可能性もある(かつての掲示板・ホームページブームのように)。レポートでは携帯サイトやEC、動画投稿サイトとの連携でSNSがとりわけ急成長を望めると予想しているが、その頃にブログやSNSの原型を留めているのか、さらには別のものがとって代わっているのではないかという可能性もある。

また、携帯電話のソフト部門では、コンテンツの伸びが予想外に鈍く、代わりに携帯電話本体の機能向上の恩恵を受けて、ソリューション部門が大幅に伸びるという予測がなされているのが注目に値する。

気になる、そして肝心のゲーム部門だが、オンラインゲーム市場が2倍増になるという言及だけで、肝心の携帯ゲーム機や携帯端末(携帯電話など)のソフト部門におけるゲーム市場などの考察データは掲載されていなかった。リリースを読むと前回、そして今回のデータはあくまでも12月20日に発売される単行本『これから情報・通信市場で何が起こるのか ~IT市場ナビゲーター 2008年版~』の概要に過ぎず、詳細はこの本をチェックしてほしいとのことである。

手元に該当本がないので、本当に携帯ゲーム関連の情報が載っているのかどうか、そして「次世代機が開発されないという想定だけで、わずか5年で据え置き型ゲーム機市場がそこまで縮小するものなのか」などの疑問に答える内容が盛り込まれているのかは不明。興味のある人は確認してみても良いだろう(当方も一部購入しても良いのだが、購入して確認してもその内容を抽出するわけにはいかないので……悩みどころ)。


(最終更新:2013/09/08)

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