【更新】鷲宮町や幸手市が「らき☆すた」で街おこし

2007年11月12日 06:30

『らき☆すた』携帯ストラップイメージ先日アニメ放送が終了した女子高生たちの「ゆる~い」普段の学生生活を描いた漫画『らき☆すた』だが、主人公達が住んでいた埼玉県の各地域で街おこしの素材として「活用」する動きが見られるようになった。

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『らき☆すた』は元々角川書店のコンプティーク誌など各誌で連載中の四コマ漫画。多少実名とは変えているが、埼玉県の春日部共栄高校(作者の美水かがみ氏の出身校でもある)をモデルにした高校に通う4人の女子高生を主人公にしたほのぼの・「あるある」系学園ドラマ風のストーリーが展開される。当初はコンプティークのみの掲載だったが次第に掲載紙も多誌に渡るようになり、ドラマCDやニンテンドーDS用のゲームが相次いで発売。さらに今年4月から9月にかけてテレビアニメ化され、年末にはプレイステーション2用のソフトも発売予定とされている。

主人公の柊かがみ・つかさ姉妹が「埼玉県鷲宮町にある鷲宮神社(がモデルとされる神社)の神主が父親」という設定だったことなどから、埼玉県鷲宮町の鷲宮商工会議所では積極的な商品展開を模索。10月ころからオープニングにも登場した【大酉茶屋わしのみや】のサイト上で地元展開キャラクタグッズの一環として「桐材による絵馬ストラップ」の試作品公開を行なっていた。

「大酉茶屋わしのみや」にて早期から掲載されていた「泉こなた」版試作パターン。読売新聞ではこれとは別に、「柊かがみ」版が掲載された。
「大酉茶屋わしのみや」にて早期から掲載されていた「泉こなた」版試作パターン。読売新聞ではこれとは別に、「柊かがみ」版が掲載された。

『らき☆すた』イメージ説明によるとこのストラップは、春日部の伝統工芸である桐箪笥(きりだんす)の「桐」と、話題になった神社の「絵馬」をあわせたもの。[読売新聞の報道]によれば、キャラクタ版権元の角川書店の許諾も得ているとのこと。「大酉茶屋わしのみや」のサイトでは主人公の「泉こなた」版しか確認ができなかったが、読売の報によれば「1個500円程度で6種類を用意」との記述と共に主人公の一人「柊かがみ」版の写真が掲載されていた。

発売予定は12月初旬から。神社前の茶屋(「大酉茶屋わしのみや」だろう)や、希望する商工会加盟店で販売する予定とのこと。今のところ通信販売の予定は無いようだ。

【幸手市の商工会公式ブログ】によれば、今回の鷲宮町の動きにあわせ、主人公の「泉こなた」が住んでいる設定の埼玉県幸手市でも、似たような『らき☆すた』とのタイアップ企画が進行中であることが公開された。それによると幸手市でも「幸手版携帯ストラップの作成」(幸手版はオープニングにあわせて桜の花びら型を検討中)や、「歳末大売り出しの抽選補助券へのイラスト使用とサインなどのグッズ提供」「地元商店の活性化イベント」などを模索しているという。その他にも検討中の事案もあるとのこと。

紙媒体上の連載は続いているが、アニメはすでに9月で終了し、多少遅きに逸した感もあるのは否めない。しかし鷲宮神社や幸手駅、彼女らが通う高校が位置する春日部駅周辺など、非常にリアルに描かれていたことでも話題になった作品であるだけに、ファンの「親近感」も強いものとなっている。また、親しみやすいキャラクタであるだけに、ブーム云々というものとは別の、固定ファンも期待できよう。

テレビ放送中だけの騒ぎのような一過性のものではなく、多くのグッズや話題と共に末永く地元に愛され、地元と共存し頼られる立場の作品になれば、地元にもファンにもプラスとなるに違いない。


(最終更新:2013/09/08)

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